フライバイ

 W杯のデータ分析に気を取られていて見落としていたが、ikarosが光子による史上最大の加速度を発揮した実証機になった"http://www.jaxa.jp/press/2010/07/20100709_ikaros_j.html"。予定通りではあるが、これで「ソーラーセイリング!」"http://www.jspec.jaxa.jp/ikaros_channel/bn011.html"が達成されたことになる。そういやしばらく前にあかつきもセラミックスラスターの軌道上実証に成功した"http://www.jaxa.jp/press/2010/07/20100706_akatsuki_j.html"そうだし、本当に順調に進んでいる模様。
 あと、ikaros関連でPlanetary Societyのblogを見ていたら、ちょうど欧州の彗星探査機ロゼッタが小惑星Lutetia(日本ではルテティアと書かれていることが多いが、現地の発音はルテシアだったりルテツィアだったりと欧州色豊か)のフライバイをやっている真っ最中"http://www.esa.int/esaMI/Rosetta/index.html"。ストリーミング放送もやっているそうなのでちょっと見てみた。
 ルテティアの映像は白っぽいジャガイモ(ストリーミング内でwhite potatoと言っていた)のような感じ。そうした映像が実際の撮影からほとんど間をおかずに見られるのは素晴らしいことだが、問題はストリーミングが重いこと。はやぶさのときほどではないが、視聴者が2500人を超えたあたりから映像が紙芝居化し、音声もしばしば途切れる状態に。英語の解説なのでぶつ切りになるとほぼ理解することは不可能だ。まだまだネットがTVに代わる時代は遠いか。
 ロゼッタは2014年に目的の彗星に到着し、その周囲を周回しながら彗星表面に調査用の機械を下ろして様々な探査を行うらしい。そのまま彗星が太陽に接近し、デブリを放出してロゼッタ自体が破壊されるまでずっと彗星の周りを回り続けるようだ。これまた実に魅力的な探査計画である。4年後を楽しみに待つとしよう。
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