これがソーラーセイルだ

 ikarosがセイルの2次展開を始めたのは、ちょうど一週間前だった。それからはまさしく怒涛の一週間。2次展開成功とその発表。はやぶさ帰還とカプセル切り離しから回収まで。そして再びikarosが分離カメラを使った撮影を行い、そして本日その撮影結果が発表された。こちらがプレスリリース"http://www.jaxa.jp/press/2010/06/20100616_ikaros_j.html"だ。
 見ての通り、撮影は見事に成功。セイルについている薄膜太陽電池や液晶デバイス、果ては先端マスにいたるまできちんと見ることができる。さらに分離カメラが撮影した複数の写真を組み合わせたgifアニメまで作成。The Planetary Societyのblogにもきっちり紹介された"http://www.planetary.org/blog/article/00002552/"。遠ざかっていくカメラが次第にikarosの全景を捉えていく様子がよく分かる。また、セイルに太陽の光が当たっているのもはっきりと見て取れる。
 gifアニメが載っているJAXAのサイト"http://www.jspec.jaxa.jp/ikaros_channel/bn006.html"にはもっと凄いものもある。一番下を見てもらおう。「この実験をしたときにツイッターでイカロス君とDCAM2君が実験の様子を教えてくれました.その会話の様子がアニメーションで見られますので,ご覧ください」。そう、3DCGを使った動画がJAXAのサイトにアップされているのだ。誰が作成したのか知らんが、どうでもいい部分に力を入れすぎだろう。
 確かに分離カメラを切り離した際にikaros"http://twitter.com/ikaroskun"とカメラ"http://twitter.com/DCAM2"がtwitterで妙に力の入ったやりとりをしていたのは事実。何でこんなことをしているのかとあの時は思ったものだが、まさかこの動画をつくるための前フリであったとは、果たして誰が気づいたであろうか。おそるべしJAXA。……やっぱり変な方向に力を入れすぎな気がするけど。
 ちなみに深宇宙でカメラを本体から分離し探査機自身の写真を撮影したのも初だとか。前にはやぶさに搭載されていたミネルヴァがはやぶさの太陽光パネルを撮影したことがあった"http://www.isas.jaxa.jp/j/snews/2005/1113.shtml"が、まあミネルヴァはローバーであってカメラではないから間違いではないな、うん。
 そのはやぶさだが、異様な盛り上がりも少し収まってきた感じがある。ただ、W杯で一気に関心が醒めると思っていたのに比べると長引いている印象はある。18日のカプセル帰国あたりまではまだ引きずるかもしれんな。とはいえ「はやぶさたんの理想と現実」"http://2r.ldblog.jp/archives/3285850.html"なんてのが出てくるようになったから、そろそろ終息に向かいそうな気はする。
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コメント

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佐久間 昭彦
こんばんは
イカロスのミッションは、今のところ順調なようです。
先日、森先生がイカロスのミッションについて熱く語っていました。
これからの活躍にも期待しましょう。

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desaixjp
はじめまして、子供向けの活動に取り組んでいらっしゃる方でしょうか。はやぶさを応援している私のような中年組の中には、子供の頃宇宙にあこがれた人も多いと思います。こうした啓蒙活動は長い時間で影響を及ぼすものでしょう。ご活躍をお祈りします。
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