実験探査機・実証機

 ikarosとはやぶさが盛り上がっている。一時セイル展開を中止して動きを見守っていたikarosだが、8日から再び展開を再開。1次展開を終え、いよいよ2次展開に入り、翼を広げようとしている。いや、この記事を書いている時点では既に展開済みかもしれない。
 1次展開の画像はこちら"http://www.isas.jaxa.jp/home/IKAROS-blog/"で見ることが可能。太陽の光で輝く長く伸びたセイルの姿がはっきりと写っている。遠心力を使ってセイルを広げるという手法がどこまで上手く行くのかが、おそらく今回の運用で最大のキモとなる部分だが、その結果がそろそろ出てくる訳だ。こちら"http://www.jspec.jaxa.jp/ikaros_channel/pdf/presskit0506.pdf"の7ページにあるようなきれいな展開ができれば、正直その時点でikarosは一応の成功を達成したと言ってもいいんじゃなかろうか(一応、薄膜太陽電池による太陽光発電まで成功してミニマム・サクセスということになっているけど)。
 ソーラーセイルの実現性は、セイルに使える素材の開発に加え、宇宙空間でセイルを広げる技術にかかっている。複数の過程を経て行うikarosの展開方式が最善なのかどうかは分からないが、これが成功すれば実現性が一気に高まるのは確かだろう。宇宙を航行する帆船がSFから現実になるのだ。実に素晴らしい。
 
 一方のはやぶさはいよいよ最終局面だけあって盛り上がり様も尋常ではない。Newton"http://www.newtonpress.co.jp/science/newton/index.html"のような科学雑誌だけでなく、ビジネス誌のダイヤモンド"http://dw.diamond.ne.jp/"まではやぶさを取り上げている。テレビでもNHKがクローズアップ現代"http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/yotei/index.cgi"で放送を予定するなど、露出度が高まっている。
 ネットでの盛り上がりはさらに凄い。ちょっとyoutubeを検索しただけで、これ"http://www.youtube.com/watch?v=me-kYu-ikKw"とか、これ"http://www.youtube.com/watch?v=End_iJDRJws"とか、これ"http://www.youtube.com/watch?v=jSpZHw0DvNk"とか、これ"http://www.youtube.com/watch?v=LmJVDxbJ-rs"とか、これ"http://www.youtube.com/watch?v=IqDQOWfgg20"とか、これ"http://www.youtube.com/watch?v=JIkNu15R5dU"とか、これ"http://www.youtube.com/watch?v=PGG70LW7HfY"とか、とにかく次々と出てくる。
 はやぶさそのものは最後の軌道修正であるTCM-4を無事終了"http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/topics/2010/0609.shtml"。ここまでメインエンジンとして、そしてスラスタ破損後は姿勢制御にまで八面六臂の大活躍を見せてきたイオンエンジンの運用もここで終わった。公式twitterでは運転終了シールの写真"http://twitpic.com/1v7xr7#"などが掲載されており、いよいよ盛り上がっている様子が窺える。
 実際、TCM-4の終了ではやぶさがオーストラリアに到達することは確定だ(実際はTCM-3の時点で確定していた)。もっともはやぶさ本体は大気圏突入で燃え尽きる予想なので、地表に戻ってくることはないものの、「地球」に戻ってきたということはできるだろう。7年かけて小惑星まで行って帰ってきただけでも大したものである。ただ、ここで終わりではない。例えばカプセル切り離しが失敗すればサンプル回収は無理だし、うまく切り離せてもパラシュートが開かなければおそらくアウト。全て上手く行って回収できても、カプセル内にサンプルは入っていないかもしれない。
 つまり、まだ盛り上げようと思えば盛り上げられる局面はあるってことだ(もちろん盛り上がるためには成功=サンプル回収が条件だが)。もしそこまで行けば、本当にこの工学実験探査機は伝説になるだろうな。日本の宇宙開発の歴史ってのは地道な成功と、時々マスコミで騒がれる失敗とが入り乱れている印象があるんだが、こういう「伝説」になりそうな話ってのはおそらく初めてではなかろうか。
 はやぶさが地球に到着する13日にはこちら"http://www.yac-j.or.jp/tv/post-3.html"でライブ放送がある。管制室ライブはこちら"http://www.media-i.com/Hayabusa/"でも見られる模様。多分、当日はネットの一部でお祭り状態になるのだろう。テレビなどのフォローがどこまであるか不明だが、ikaros関連が公式twitterくらいしかリアルタイム情報がないのに比べると十分に恵まれているな。ちなみにtwitterはikaros"http://twitter.com/ikaroskun"やはやぶさ"http://twitter.com/Hayabusa_JAXA"以外にもあかつき"http://twitter.com/Akatsuki_JAXA"や、8月打ち上げ予定の準天頂衛星みちびき"http://twitter.com/QZSS"のものまである。JAXAも張り切りすぎだろう。
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