週記

 日記ならぬ週記である。

 今週はジャンプがないのでアメフト漫画はパス。代わりに別の漫画について。
 ONE OUTSが最終回だった。一応、シーズン終了まで描いたので打ち切りとは言わないが、それにしても最後はかなり駆け足だったような気が。できることなら日本シリーズまで描いてほしかった。まあ、随分と長い連載だったし、そろそろネタ切れだったのかもしれない。新しい連載の方に力を入れたかったという可能性もある。
 それにしても象徴的なのは、プロ野球の視聴率が右肩下がりを続けているこの局面で連載終了となったこと。漫画の中では球団再編話もネタとして使われていたが、現実のプロ野球はあの再編騒動から何も学んでいなかったように見える。再編騒動の根本はプロ野球が採算割れ興行である点にある。しかし、あの騒動を経てその部分の見直しが進んだかというと、実は全然進んでいない。かろうじてパリーグがプレイオフ制を導入して観客動員の営業努力を行ったくらい。もちろん、赤字体質は変わっていない。
 最大の問題が選手の高すぎる年俸にあるのは確かだが、結局それに切り込むことはなかった。チーム数を減らすという方法でコストを下げるやり方はファンが拒否したが、だからといってファンがプロ野球に今までより多額の金を投入するようになったわけでもない。いや、彼らは視聴率低下という方法で野球から逃げている。
 再編騒動の際にはライブドアや楽天、ソフトバンクの参入によって従来型の企業が支える興行形式が続けられそうにも見えたが、その後のライブドアの有様を見る限り、あれも一種のバブルだったと思うべきだろう。要するにやるべきことは一つ、高すぎる選手の年俸を下げ、人気のない興行に合ったレベルにすることである。日本のプロ野球に1億円以上の年俸をもらうにふさわしい選手が何人いるだろうか。魅力を失った興行の参加者に金を使うのには限界がある。

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