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日記ならぬ週記である。NFLではClevelandがBen Watsonと契約したようだ。Football Outsidersではさっそく「Manginiがまた(Belichickとの)戦争をおっ始めやがった!(中略)ということにはならんだろう、多分」"http://www.footballoutsiders.com/extra-points/2010/browns-sign-benjamin-watson"と茶化されているが、実際New Englandファンで「惜しい」とか「残念」と思っている人はほとんどいないんじゃなかろうか。「おめでとうBrowns。君たちはブロック能力がなく手先の不器用な平均的TEを手に入れた。彼はシーズンの半分は姿を消しているが、ランダムに1つか2つのいかしたプレーを決めることができる」
Watsonの過去の成績を見ると、ほとんどプレイしなかった新人の年(2004年)を除いて282回パスを投げられ、うち165回レシーブしている。レシーブ率は58.5%だ。ちなみに彼の2年前にNew Englandに入った(そして今ではDenverでプレイしている)Daniel Grahamは318パスの204レシーブでレシーブ率64.2%だ。Watsonに比べればはるかに堅実に見える。もちろん、Watsonの方が長めのパスを投げられることが多かった(平均レシーブヤードは12.6とGrahamの11.4より1ヤード強長い)ことが影響しているのだろうが、それにしてもブロックが不得意なTEの成績としては随分不満の残る数値だ。
私は彼のことを最初から評価していなかった。正直、ブロックができるGrahamの方がずっとマシだと思っていたし、そのGrahamが出て行ってWatsonが残った時には「残すべき選手が違っている」と考えたほどだ。それから3年、Watsonの成績は決して悪くはなかったが、ドラフト1巡選手としては凡庸な水準で推移を続けた。今回、彼が出て行くことになっても、正直何の感慨もない。ドラ1を無駄にしたことより、この「平均的TE」を長期間チームに残したことによる時間の無駄の方がもったいないと感じる程度だ。
それにしても、改めて思うのだが、Belichickはオフェンスのスキルポジション選手をドラフトするのが実は下手なのではなかろうか。大量に集めたTEが結局平均以上の成績を残せていないのが典型だが、それ以外にも外ればかりのRBとか(Maroney以外にも2巡で指名したRedmondなんてのがいた)、2002年の例外的2人(BranchとGivens)を除くと冴えなかったWRとか(Bethel JohnsonにChad Jackson)。Bradyという凄い選手を取ったじゃないかとの意見もあるだろうが、ドラ6で取った選手なんて宝くじみたいなもんであり、自慢にはならない。
ラインの選手(OLではLight、Koppen、Mankins、DLではSeymour、Warren、Wilfork)や、ディフェンス陣(LBのMayo、CBのSamuelら)はなかなかいい選手を掘り出しているので、そのへんについては人を見る目があるのだろう。でもオフェンスのスキルポジションは駄目。宝くじBrady以外は結局ろくなものを引いていない。そうしたポジションで大活躍しているのは、結局FAでやってきた選手たちだ。こうなったらもう最初から上位でスキルポジションの選手を指名するのは止めた方がいいのかもしれない。
あとLiar Gameは意外とあっさり交渉場面が終了。まあおそらく後で「実はこの時にこんな話をもちかけていた」という展開になるんだろうけど。
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