週記・QB

 日記ならぬ週記である。

 Liar Gameは休息シーン。状況が有利というのは、もしかしたらこの休息時間を利用してまたいろいろとたくらむことができるから、という理由だろうか。

 NFLでは毎年恒例となっているが、ドラフト上位予想QBの大学時代の成績を見てみよう。CBSのドラフト予想を見ると、2巡までに4人のQBが指名されると見ているようだ。これに全体68番目予想のTony Pikeも加え、計5人のQBについてスターターでの試合数(いつものように微妙に数字が異なる可能性あり)と大学時代を通じたパス成功率を見てみる。

Bradford 31 67.6
Clausen 34 62.6
McCoy  52 70.3
Tebow  41 66.4
Pike   19 61.7

 例年は少なくとも1人60%割れの選手がいるのだが、今年はそういう選手がいない。というかMcCoyの70.3%はこれまで記憶にないほど高い数字。おまけにこの数字を52試合の先発で叩き出しているのだから恐ろしい。普通に考えれば彼がトップで次がTebow、一方でPikeは2巡以内での指名はやらない方がいい、という結論になるだろう。
 ちなみにPro Football Prospectusの2006版に載っていた選手、及び2007年以降にドラフトされた選手について自分で調べた大学時代の成績をプロでの通算DVOAと比較してみると、先発試合とDVOAの相関性は.482、パス成功率とDVOAは.245となった。先発試合とパス成功率をそれぞれ偏差値化し、足し合わせてDVOAとの相関と調べると.546とさらに向上。この両成績とプロでの成績にある程度の相関性があることは分かる。
 なお今年のドラフト上位候補も含めて偏差値を出し、それを並べてみると、やはりMcCoyがトップに躍り出る。それも合計偏差値142.8と、2位のRivers(126.1)を大きく引き離したトップだ。これで1巡候補に入らないってことは、プロのスカウトが見てよほどの問題があるのだろう。Tebowも121.6と非常に高いが、McCoy同様に2巡候補。この両者はいずれもパスもさることながらランの成績がかなり高い。スカウトの目にはVickタイプと映っているのかもしれない。
 1巡候補と見られるBradfordは113.2でCampbellとHenneの間。と書くとさえない印象だが、Campbellより少し上にはRoethlisbergerやPeyton Manningがいるし、Henneの下のほうにはPalmerが控えている。上手くいけばNFLでも一流に、駄目でもDVOAでゼロを上回れる程度のQBにはなれそうなポジションだ。もちろん、周辺にはBeckのようなbustもいないわけではないので、絶対安心とは言えないけれど。
 ClausenはBreesの一つ上に相当する105.1だ。これももしかしたら期待が持てるかもしれない。Pike(86.3)はずっと下がってSanchezとLosmanの間。Sanchezはプレイオフには出たものの、あのチームの主役はあくまでディフェンスであり、彼自身の成績はかなり悲惨だった(レーティング63.0)。Losmanに至っては言わずもがなである。やはりPikeを2巡以内で指名することはありえなさそうだ。
 今年、レーティングでSanchezの一つ下に入ったStaffordも合計偏差値は91.3とかなり低い。合計偏差値100未満ですばらしい成績を残しているのはRyan(98.3)とRodgers(96.5)くらいだ。うちRogersは大学時代の少ない先発経験(22試合)をプロに入ってからの長い控え生活で穴埋めしたと考えれば、本当の例外はRyanくらいと言っていいかもしれない。逆に100以上の選手の中にはBeck以外にもQuinn(108.6)、Couch(108.2)、Alex Smith(102.7)、Clemens(101.1)などがDVOA2桁マイナスを記録している状態で、偏差値の高さが成功を保証するとまでは言えそうにない。

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