日記ならぬ週記である。
アメフト漫画の早売りネタバレの前に、まずナポレオン漫画を。ようやくイタリア遠征が始まるという局面にたどりついたが(長かった)、その前にラザール・カルノー再登場。ボナパルトを指揮官に任命したのがカルノーであるという前提で描かれたフィクションというのは珍しいのではないだろうか。いやもちろん歴史的にはそちらの方が事実である可能性が高いと思うが、大半のフィクションではバラスがその役目を担っている。「いらなくなった愛人を引き取ってもらった代わりに指揮官の地位を与えた」という話が面白いからだろうが、少なくとも今回の漫画を読む限りカルノーを使ってもそれなりに面白い話にできることは確か。つまり、他のフィクション作家たちはこの漫画に学べということだ。
ジョゼフィーヌとの初夜の話はよく見かけるヤツだが、それにしてもこの犬の話は誰が元ネタなのだろう。ナポレオン関連では色々な挿話がオリジナル不明のまま語られまくっており、中には話に尾鰭がついているのも珍しくない。フィクションでは使いやすいネタであっても、史実かどうかは不明。
感心したのはマルモンが「また副官に戻していただき」と言っているところ。実は彼は一時期、ボナパルトの下を離れてライン方面軍に赴任していたことがあるのだ。一方、ベルティエがこの時点でイタリア方面軍の参謀長であったかというと、それはおそらく間違い。彼はボナパルトの配下に入る以前はアルプス方面軍指揮官ケレルマンの参謀長を務めていた。まあケレルマンは一時期、イタリア方面軍指揮官でもあったので、ベルティエがマセナやオージュローを知っていても不思議はない。なお、オージュローは元々東ピレネー軍にいたので、この時点でボナパルトとは面識がなかったと思われる。オージュローは九州弁をしゃべっているが、彼は大都会パリ出身だったりする。面白いからいいんだけど。
でアメフト漫画だが結論はアウトオブバウンズ、予想は大外れ。リアリティのある場面だとは思えないがルール上は何の問題もないし漫画としては妥当な表現だろう。インバウンズで倒したと喜んでいた敵役の選手がバカみたいに見えてしまうのが少し問題かも。という訳で私の「同点で時間切れ、コイントスで勝敗決定」という見通しはまだ生きている。
さて残り4秒、相手陣20ヤードでいよいよ最後のプレイだが、どうやらクラウドノイズを味方につける作戦でいくようだ。普通、アメフトではクラウドノイズはオフェンスを妨害するためのものなのだが、この漫画では違うらしい。とりあえず、歓声で相手のオフサイドを誘って5ヤードずつ進み、残り5ヤードまで反則のみで前進するとかいうトンデモ展開でなければ許す。
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