Hurrah!

 ポーツマスに駐留していた英第51連隊が、エルバ島を脱したナポレオンがフランスに上陸したというニュースを知った際の反応。フレデリック・メインウェアリング中尉の記録より。

「誰かが[新聞を]開き、しばらくはぞんざいに、素っ気なく記事の上に目をやっていたが、突然その顔色が輝き、狂人のように新聞を空中に放り上げると叫んだ。『素晴らしいニュースだ! ナップがまたフランスに上陸した! 万歳!』 一瞬のうちに我々は皆、興奮状態になった。『ナップがまたフランスに現れた』という話は燎原の火の如く兵営に広がった。人々は集まり歓声を上げた。それどころかその夜の会食時、給布が取り払われるや否や座長が立ち上がり、昔なじみのナップの成功のために万歳三唱と伴に杯を空けた。我々の喜びは際限なく、その夜素面のままベッドに入った者はごく少なかったと思われる」

 まったくイギリス人という連中は何を考えているのやら。

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コメント

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シェヘラザード
おお、面白いですね! こんなことあったんですか。先日、例のNapoleon Seriesにネイ裁判当時のTimes紙の記事が掲載されていましたが、昔も今も新聞が伝える情報は全体のごく一部にすぎないのでしょうね。

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desaixjp
新聞紙面に載せられる記事の量には物理的限界がありますからね。それにしてもNapoleon Seriesの記事、元ネタになったフランスの新聞記事は誰に取材して書いたのかが気になります。やはりRochechouartなんでしょうか。
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