週記

 日記ならぬ週記である。

 NFLだが今週はNew Englandがbye weekで試合はなし。仕方ないのでオフィシャルサイト"http://www.patriots.com/"でロースターをつらつらと眺めていたのだが、大半の選手が1980年代生まれというのを見て改めてビックリ。そりゃオレも歳取ったわけだ。まあ一人だけ60年代生まれが混ざっているんだけど。
 試合はなかったのだがFootball Outsiders"http://www.footballoutsiders.com/"のランキングは上昇。驚いたことにとうとうトップに躍り出てしまった。ちなみに2位は(Football Outsidersを見慣れている人間なら予想通りだが)Philadelphia。2敗している2チームが無敗の2チーム(New OrleansとIndianapolis)を上回っている。New Englandは中でもオフェンスが、Philadelphiaはディフェンスが優れているようだ。
 実際はこの4チームにBaltimoreを含めた5チームは団子状態なので、トップになったからと言って別にはしゃぐ必要はないだろう。ただし、相変わらず勝敗とはかなり印象の違うランキングになっているので、違和感を覚える人の方が多いのではないか。他にも負け越しているMiamiがAFC北地区トップタイのCincinnatiより評価が高かったりするし。まあいつものことだけどな。
 New Englandの中身をもう少し詳しく見ると、オフェンス全体は1位だがパスオフェンスはIndianapolisに次ぐ2位、ランオフェンスは7位だ。QBの成績を見てもManning兄がDYAR963の1位、Bradyが928の2位となっている。ま、毎年のことだ。レシーバーではWatsonがDVOA62.1%とTEの中ではトップになっているのが目立つ。レシーブ率71%もWatsonとしてはかなり高い。CassellよりはBradyの方が合うのだろう。Mossは14.5%、Welkerは11.7%とWR陣は普通だ。
 RBではMaroneyがDYAR63、Taylorが61と主にこの2人が活躍している、ように見えるが実際は違う。確かにラッシングではこの2人なのだが、パスレシーブの数値が高いMorris(DYAR73)やFaulk(62)の方が、全体としての貢献度は上。要するにこのチームはRBも完全分業制を極めつつあるってことだ。純粋にラッシングでいい成績を残しているのは、今年になって復活したSt.LouisのJackson(DYAR176)、2年目で急成長しているTennesseeのJohnson(144)、例年通りのMinnesotaのAD(135)などだ。
 New Englandのディフェンスは8位でDVOAは-8.6%。いつの間にそんなによくなったのかと驚くような数字である。パスディフェンスは-4.4%で10位、ランディフェンスは-13.8%で11位。ただ試合ごとの変動は激しく、安定感には欠けている。まあ、上位チームでディフェンスが安定しているといえるのはDenverとNew Orleansくらいしかないのだけど。最もディフェンスの安定度が高いのはDVOA22.5%(リーグ30位)のDetroit。要するに安定して悪い訳だ。
 今後のスケジュールを見るとリーグで8番目に厳しいスケジュールのようだ。PhiladelphiaやIndianapolisも似たような感じ。逆にNew OrleansやBaltimoreはかなり楽。となるとNFCはこのままだとNew Orleansの天下ってことになりそうだ。AFCではやはり楽なスケジュールに恵まれるDenverあたりが優位にあるのかもしれない。

 Liar Gameはチーム戦の様相に。裏切り戦術よりも協力戦術の方が長期的に見れば利得が大きいという「囚人のジレンマ」のような状況だろうか。個人より組織の方が強いのは当たり前なので、連携することは当然といえば当然。とはいえこのまま終わることはないだろう。どこかで裏切り者が出てくる展開になるのではなかろうか。

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