日記ならぬ週記である。
NFLでは第7週が終了。New Englandはbye week前の最後の試合を大差の勝利で飾ったが、いかんせん相手がこれまで全敗しているチームなので圧勝しても大したことはないように思える。まあFootball Outsidersによれば強いチームに僅差で勝つより弱いチームに圧勝する方が優勝チームの要件を満たしているそうだから、一応喜んでいいのだろう。
そのFootball OutsidersのDVOAランキングではとうとうNew Englandが3位に浮上。弱いチームをstompしたおかげかもしれない。オフェンスDVOAは30.9%で3位、悪かったディフェンスも-7.9%で9位にまで上がってきた。シーズン当初とは比べ物にならない数字だ。AFCでもいつの間にかIndianapolisに次ぐ2番手。また今後のスケジュールもリーグ全体で7番目に楽だそうで、後半は期待できるかもしれない。それにしても改めてDenver戦のOTの敗北がもったいなく思える。
DVOAの中身を詳しく見ると、パスオフェンスは54.8%でついにNew Orleansを抜いて2位に。1位はIndianapolsi。要するに今年もManning兄とBradyが活躍しまくっている訳だ。ランオフェンスも16.2%の6位とかなりよくなってきた。相変わらず特定のRBではなく大勢の選手たちがそこそこ活躍する展開のようで、チームでもっともDYARが高いMaroney(意外)でもリーグ12番手。他にもTaylorが結構頑張っているし、FaulkとMorrisもそれなりにやっている。しかし最も驚きなのはやはりBradyで、ついにDYAR893でManning兄を抜いてリーグトップになってしまった。DVOAは35.9%の4位。
ディフェンスではパスディフェンスが-3.4%の10位、ランディフェンスが-13.5%の12位と、このところパスディフェンスの復調ぶりが著しい。相手のトップWRに対しては23.7%の27位、RBに対しては36.1%の30位と相変わらず冴えないが、他のレシーバーに対する成績が全体に向上したのだろう。DLのサックレートが14位であるところを見ると、DBのパフォーマンスが上がってきたと見てよさそうだ。
あとは今シーズン、これまでのところ意外な活躍をしているQBについても少し触れておこう。まず1人目はHoustonのSchaub。DYAR812、DVOA37.0%とどちらもリーグ3位に入っている。確かにHoustonに来て先発の座を掴んでからは着実に成績を上げているが、ここまで凄いとは思わなかった。彼を控えにしてVickを先発させていたAtlantaのダメっぷりがよく分かる。
しかし意外さで言えば何といってもOrtonだろう。あのOrtonが今年はDYAR608、DVOA34.0%と、Roethlisbergerと比べても見劣りしない成績を残しているのだ。しかも今までのところinterceptはゼロ。幸運もあるだろうが、それにしても環境が変わればここまでQBも変わるものかと思うと驚きである。一方、Denverから出て行ったCutlerはDYAR59、DVOA-7.0%と並みのQBになってしまった。こちらもあわせて予想外。一寸先は闇である。
Liar Gameでは疑問に思っていた暴力禁止ルールがガヤにも適用されることが判明。で、これからはチームプレイがものを言う展開になりそう。ま、人間社会では単独行動より組織の方が強いのはほとんど自明である。
コメント