日記ならぬ週記である。
漫画の内容はもう憶えてないよう。
Football OutsidersにRBの使い方が歴史的にどう変化してきたかを記した記事"http://www.footballoutsiders.com/ramblings/2009/rb-usage-part-i"がアップされた。以前、私が調べたことと同じ指摘をしている部分もあるし、それだけでなく私が調べていないことについても色々と記されている。特徴は「馬車馬RB」と「デュアルRB」に関する分析だ。
馬車馬RBはかつては少なかった、というのは私も前に調べて感じていたことだ。1970年代は今に比べれば圧倒的にランプレイが多かった時代だが、当時馬車馬RBを抱えていたチームは全体の10-15%程度に過ぎなかったという。著者が真の馬車馬RBとしているのは17人おり、60年代のJim Brownがその嚆矢となっているのだが、70年代と80年代にはそうしたRBは4人しかいなかったし、そのうち78年のルール改正前(つまりランプレイが最も多かった時期)に現役だったのはWalter PaytonとO.J. Simpsonの2人だけ。ランプレイは多かったが、それを担うRBも多かったのだ。
馬車馬が増えてきたのは90年代以降。この時期になるとEmmitt Smithに代表される真の馬車馬たちが増えてくる。そして馬車馬的にRBを使うチームも増加する。ピークの時期には全体の40%ものチームが特定のRBを馬車馬のように働かせていたという。Norv Turnerがそうした使い方をするコーチの代表例である。酷使に耐えるRBが増えてきた理由までは推測していないが、私が思うにスポーツ医学とかトレーニング技術の進展があるのではないだろうか。
ただ、馬車馬RBへの流れも最近は一段落している。むしろ増えてきたのが、New EnglandもやっているデュアルRB。実は60年代や70年代にも2人のRBがキャリーを担うことは多かったのだが、最近のデュアルRBが当時と違うのはボールキャリアーが交互に出場すること。昔はフィールドにいた二人のRB(HBとFB)がそれぞれボールを運んでいたのだが、今やブロック専業と化しつつあるFBはほとんどボールを持つことはない。専業化が進んだ時代に2人のRBを使おうとすれば、彼らを交互に出場させるしかない。
最近はデュアルRBを使うチームが25%を超えたようで、これだけの水準に上がってきたのは60年代にもなかったこと。馬車馬RBを使うチームが減ってきたのとあわせて考えるなら、今後のトレンドはデュアルRBだと考えた方がいいかもしれない。しかしこのやり方が増えると2000ヤード近く走るRBは登場しにくくなる。耐久力のあるRBにとってはありがたくない傾向かも。
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