前にこちら"http://blogs.yahoo.co.jp/desaixjp/46395809.html"で記した小惑星探査機はやぶさが、地球帰還に向けてエンジンを再点火した"http://www.jaxa.jp/press/2009/02/20090204_hayabusa_j.html"。2010年3月まで加速を続けて軌道変換を行い、4―6月により精密な軌道誘導をしたうえで、6月に試料採取カプセルを大気圏に突入させるという。
プレスリリースには「推進性能も推進剤残量も十分に余力を残している」とあるが、姿勢制御に使うリアクションホイールは3つあるうち生き残っているのが1つだけ。直前までこの1つのリアクションホイールも運用を止めて太陽光圧だけで姿勢制御をしていたようだが、帰還のためにはおそらくこのリアクションホイールが稼動し続けることは必須だろう。リアクションホイールが壊れても太陽光圧とイオンエンジンの角度変更だけで戻ってきたりしたら、それはもう本当にミラクル。
こちらの記事"http://spaceflightnow.com/news/n0902/05hayabusa/"には関係者の発言も紹介されているが、それによると「楽観的ではないが、それほど悲観的でもない」とか。カプセルに試料が入っているかどうかは分からない状態だが、そもそもカプセルが地球に戻ってこなければ無意味なのは確かだ。今の時点ではやぶさはまだ太陽を挟んだ地球のほぼ反対側にある"http://www.isas.ac.jp/j/enterp/missions/hayabusa/today.shtml"が、さて来年6月には無事に地球へと接近できるのだろうか。楽しみに見守るとしよう。
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