ヘッドコーチには二種類いる

「既にクビになったコーチと、これからクビになるコーチだ」(Bum Phillips)

 という訳で、予想通りプレイオフが始まる前からNFLは解雇祭に突入。最初から引退を表明していたHolmgrenはともかく、それ以外では4人がクビになった。シーズン中のクビも合わせるとこれでシーズン開始当初から8人のHCが交代することになる。全体の4分の1だが、もう少し追加される可能性もあるだろう。
 クビになったうちCrennelとMarinelliは予想通り。Crennelは4年目でこの成績だし、Marinelliは3年目で全敗となると、どちらも擁護することは不可能だ。だがManginiのクビはいささか疑問があるし、Shanahanの方は全く予想外だった。
 Manginiは4勝12敗のチームを率いて3年になるが、うち2回は勝ち越しを達成している。確かに今年はあれだけの補強をしながら終盤の急激な失速によってプレイオフを逃がすという失態を演じたのは事実だが、それでも負け越した訳ではない。これがスーパーボウル出場の翌年にチームを引き継いだCarrolのような事例ならプレイオフを逃がしただけでクビになるのも分かるのだが、低迷チームを引き継いでも3年で捨てられるのはかなり厳しいと思う。
 Shanahanは本当にびっくり。スーパーボウルを複数回勝ったHCは、自ら引退でも言い出さない限りクビになることはそうそうないのだが、今回はその珍しい事態が起きてしまった。こちらもJets同様、シーズン終盤の失速が印象を悪くしているところがあるし、Jetsより酷いことに3年連続でプレイオフ出場を逃している。要するにスーパー制覇の実績より、足元の成績とチームの将来を優先したということなのだろう。でもこれは難しい判断だったと思う。Shanahanを切ったとして、次のHCが彼よりいい成績を残せる保証はどこにもない。Detroitみたいなチームならその点で悩む必要はないものの、実績あるHCがいるチームにとっては難しい点だ。

 それ以外の話題としては、何人か個人の受賞が決定。New EnglandからはMayoがディフェンスの新人賞を獲得した。大方の予想通りだろう。New Englandにとっては生え抜きLBで文句なしスターターとなったのはBruschi以来ではなかろうか。何にしても久しぶりにドラフトが当たったのは良かった。
 そしてMVPはManning(兄の方)。うーん、他にいないだろうと言われればそうかもしれないが、今一つしっくりこない。確かにシーズン後半に行くに従っていつもの彼に戻っていったのは間違いないのだが、前半の酷かった成績を見ると彼でいいのだろうかと思えてしまう。むしろMarino以来のシーズン5000ヤードパスを達成したBreesの方がいいんじゃなかろうか。確かにチームは勝率5割だったが、個人成績だけなら珍しい記録を成し遂げた彼の方が説明がつけやすいような気が。

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