週記

 日記ならぬ週記である。

 漫画早売りネタバレの前にNFL、の前に漫画「Liar Game」について。最近まで雑誌で連載していたのだが、ある意味連載の中で最も驚愕のシーンがあった。思わず笑ってしまったけど、いきなりそういう設定はありなんですかい?
 NFLに戻してNew Englandは第8週も勝利し、通算5勝2敗となった。Buffaloが負けたので、これで地区内同率首位。とはいえおよそ強さが全く感じられない「首位」である。本当に強いチームは単に勝つのではなく、圧倒的な点差で勝つものだ。だが、今シーズンのNew Englandは14点差以上ついた試合の成績が1勝2敗。St.Louis戦も最終Qにやっと逆転した有様で、Casselは2int3sackと相変わらずだった。
 DVOAランキングでも-8.4%でリーグ23位。オフェンスは-3.5%の22位、ディフェンスは10.7%で21位と引き続き冴えないまま。さらに細かく見るとパスオフェンスが-14.6%の24位、ランオフェンスが7.3%の9位と、オフェンスでは要するにCasselがダメの原因だ。一方、パスディフェンスは26.5%と27位、ランディフェンスは-5.3%の11位となっており、こちらもパスがダメ。相手レシーバーごとにみてもましなのは対TE(-9.1%の11位)くらいで、二番手WR(26.4%の25位)や三番手以下WR(28.5%の28位)は惨憺たるものだ。要するにこっちはCBがダメ。
 にもかかわらず5勝もできたのはなぜか。一つは相手が楽だったから。過去の試合相手はDVOAで-12.5%と、リーグで最もぬるいスケジュールだったことが分かる。相手の累計勝敗は19勝32敗で勝ち越しチームはJetsとDenverだけだった。だが、今後はそうは行かない。Jetsと1試合、Buffaloと2試合あるほか、PittsburghとArizonaも勝ち越しているのだ。今後の相手のDVOAは2.3%となりリーグで13番目にハードなスケジュール。地獄のスケジュールが続くNFC東に比べれば楽なのだが、同地区では最も厳しくなる。
 ここまで勝ち越してきたもう一つの理由はSTだ。DVOA5.9%は堂々のリーグトップ。キックオフも6.3%でやはりリーグトップだ。こちらは何といってもGostkowskiの成長が大きい。TB回数はCarolinaのLloydに次ぐ2位タイ。FGも17回中16回成功と、過去の不安定さが払拭された。もう一つ、褒めるべきはリターン。キックオフリターンは平均27.2ヤードでリーグ2位、パントリターンも平均13.4ヤードの4位とこれまた素晴らしい成績。おかげでオフェンスのドライブ開始地点は自陣34.55ヤードとリーグでトップだし、ディフェンスは敵陣26.63ヤードで2番目。ダメオフェンス、ダメディフェンスでも何とかなってきたわけだ。
 で、次の相手はIndianapolis。今のところは負け越しているチームだが、それはスケジュールがリーグ3番目に厳しかったため。DVOAは7.0%の15位とNew Englandより上である。こちらが勝っていると言えるのはSTだけ。簡単には勝てない相手だと考えるべきだろう。

 そんで漫画なのだが、この試合で終わりだと思っていたらどうもこの先がありそうな雰囲気。やめといた方がいいと思うんだが、おそらく編集部側の意向なのだろう。という訳で今後も典型的なジャンプ漫画としてのルートを歩むことになりそうだ。やれやれ。

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コメント

No title

SLEEP
Casselは並のQBですね。01NEと08NEでは明らかにレシーバーのランクは08の方が上、というかBrownのほかに誰かいましたっけ?という状態でよくやったなあ、という気がします。
NYJ@BUFを見ましたが、意外にNYJが来るんではなかろうかと思いました。FavreよりもNTのKris Jenkinsが完全復活していてやばすぎですね。

No title

desaixjp
ご指摘の通り、Casselは今のところ並のQBだと思います。Football Outsidersの指標を見ても、現時点ではちょうど控えレベルなみの成績を残している状態ですし。01のNew EnglandではなぜかPattenがキレていたのが思い起こされます。彼もNew Englandにいる間はよかったんですが、移籍すると一気にダメになりましたねえ。
Jetsについては確かにFavreが勝因だとは思えませんね。というか、blogでも書いた記憶がありますが、キャリア晩年のFavreと怪我していないPenningtonだったらほとんど同じというのが私の認識です。Jenkinsuの復活の方が大きいといわれればその通りだと思います。
St.LouisはBulgerの復活がいつになるのかが気になりますね。彼は確かBradyと同期で、同じようにドラフト下位指名だったので、何となく親近感があります。

No title

SLEEP
Bulgerは良くやってますけど、なんせレシーバーが・・・というかTE&FBがいません。Holtはモロ衰えてますし、BennetとかMcMichaelとか前HCの負の遺産を抱えてしばらくやりくりすることになるんでしょうね。
Pattenいましたねー、NEもTEでは結構失敗してる印象ですね。GrahamやWatsonも一巡の器じゃない感じでスカウティングが難しいポジションなんだろうなあと思います。

No title

desaixjp
TEの評価は難しいです。個人的にはGrahamはブロックの点では結構貢献してくれたのではないかと思っていますが、レシーブでは全然でしたね。WatsonはGrahamよりレシーバー的性格が強いのですが、実績はというと……。
さすがにSt.Louisも今なおHolt頼りって訳にはいかないでしょうね。FAなどで選手の世代交代は短期間にできるようになってはいますが、やはり世代交代に失敗すると悲惨です。ずっと失敗続きの某青獅子チームよりはいいかもしれませんけど。
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