久しぶりにDirect Snap"http://www.pag eval et.com/directsnap/"を見た。Single-Wing関連の情報が載っているblogだが、昨年はほとんど更新されていなかったため事実上なくなったのかと思っていた。どうやら無事に復活したようで何よりだ。
復活ついでに充実したのはリンク。特にSingle-Wing関連のビデオについてはかなり面白いものがいくつも見られるようになっている。代表的なのをいくつか紹介しよう。
こちら"http://www.spinningsinglewingfootball.com/videos.html"で見られるのは典型的なSpinning Fullbackのプレイ。ディフェンスが対応しきれていない様子がうかがえる。プレイの大半はSpinだが、時折Wedgeなどを織り交ぜており、的を絞らせないようにしている。これだけのヤードをランプレイだけで進まれるとディフェンスとしてはかなりつらいだろうな。
こちら"http://media.putfile.com/Some-SPin"もSpinやそれに見せかけたWedgeが中心だが、中にはSpinからパスをするプレイもある。Single-Wingは別にランプレイだけではないということを示すようなプレイだ。実際、ランを繰り返されて前がかりになっていたためか、ディフェンスのパスに対するケアがおろそかになっていたことも分かる。
こちら"http://media.putfile.com/Triple-Option-Left"はSingle-Wing Formationからのtriple option。通常のギヴ、キープ、ピッチではなく、ショベルパスかキープかピッチかという選択肢になっている。考え方としてはオプションだが、重要なのはそれをSingle-Wingから実行しているということ。Single-Wingにはそれだけ融通性がある。
こちら"http://media.putfile.com/TailbackPower"はもっともオーソドックスなSingle-Wingのプレイ、テイルバックがオフタックルを抜けるパワープレイだ。ボールキャリアーの前をやたらとたくさんのブロッカーが走っているのがよく分かる。一つ対応を間違えると、映像のようにロングゲインを許すことになる。
これ"http://media.putfile.com/Fumble-Wedge-89"は一種の騙しプレイ。バックスがスナップを取りこぼしたふりをして実はブロッキングバック(本来の呼び方はクォーターバック)がボールを持ってWedgeをするというものだ。6人ほどのディフェンスがファンブルフェイクにつられているのが分かる。
中でも最も笑えるプレイはこれ"http://media.putfile.com/Flapjack"だろう。Buck Lateralのフェイクから繰り出した"Flapjack"というプレイなのだが、こんな無茶なプレイをやられて失点するとダメージも大きそう。こんなのができるのだからSingle-Wingは面白い。
以上、ストリーミングで流れているのを見ても分かるようにSingle-Wingは今でも現役の戦術である。使われているのは高校生やユース(中学生以下)で、カレッジやプロではもはや見ることのないフォーメーションではあるが、決して過去の遺物というわけでもない。そもそも日本でも最近ブームのショットガンは、一種のSingle-Wingとみなすこともできる。従って私自身もまだSingle-Wingウォッチングを続けるつもりだ。
なお、このblogには2005年シーズンにSingle-Wingを採用した高校やユースチームの成績も載っている。それを見ると高校では州チャンピオン3チームを含めて178勝46敗(勝率.795)、1試合平均得点35.3、ユースはもっと勝率が高くて169勝28敗(.858)だ。額面通りに受け取るのは問題があるだろうが、それでもかなり高い数値と言える。
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