酷い一週間だった。先週末に10938円あった日経平均株価は一週間で8276円へと24%下落。たった一週間で株価が4分の1吹き飛んでしまったのだ。投資家心理を表すといわれるCBOEのvix指数は元から40台という歴史的に高い水準にあったのにそれが一段と上昇して60台へ。3ヶ月物ドルLIBORは高水準を続け、銀行間取引が凍りついた状態にあることを示している。
一方、政策当局が相次いで打ち出している対応策や口先介入はいずれも効果が限定的。6ヶ国(実質は10ヶ国)同時利下げですら軽くスルーされてしまい、もっと対策をと口をあけて要望する「催促相場」が続いている。その間にアイスランドは事実上の破綻状態に突入。為替を固定レート制に移行すると宣言しながらたった一日でその政策を諦めた(壮絶な売りを支えきれなかったらしい)。ロシアは何度も株式市場を閉鎖。欧州各国は次々と金融機関救済を強いられている。
報道などではこれから開かれるG7への期待が高まっていることが分かる。少なくとも米国による公的資金の資本注入策提示は最低限必要だろう。もしかしたら単に策を示すだけでなく実際に注入するところまで行かないと市場は納得しないかもしれない。米国よりもやばいと言われている欧州の金融機関に対する処方も気になるところ。個別国家の対応で間に合えばいいのだが。
とにかくまずは金融危機の流れを止めることだ。たとえそれを止めたとしてもその後に実体経済の悪化が訪れることはもはや避けられないだろうが、それでも金融危機が続くよりはおそらくマシ。今見たらダウが8000ドルを一瞬割れ、欧州では10%以上下落している市場がある。何でもいいからまずはこれを止めてくれ。大恐慌以来の歴史的現象に立ち会うことになると言われても、ちっとも嬉しくないのだから。
コメント