週記・金融危機バージョン

 日記ならぬ週記である。

 NFLは第二週の試合が行われた、のが遠い昔のように思える。日本の三連休中に伝わったリーマン・ブラザーズ破綻から始まった怒涛の一週間のおかげで。この間に米国はAIGを救済し、空売り規制を行い、RTCのような不良債権買取機構の立ち上げを政府が約束した。英国でも政府の肝入りでHBOSが救済合併され、金融株には空売り規制をかけた。ロシアは一時市場を閉鎖したうえに買い支え資金の投入を決定。各国中央銀行は自国市場でドル資金まで供給する有様。いやあ、本当に凄い一週間だった。
 当然、思い出すのは日本の1997年11月。三洋証券の破綻から始まり、北海道拓殖銀行、山一證券と次々に大手金融機関が破綻したあの一ヶ月だ。もちろん山一よりリーマンの方がはるかに規模がでかいし、世界中への影響も大きい。リーマンを潰して皆が肝を冷やしたからこそ、その後の公的資金投入に対する異論がほとんどなくなった面はあるだろう。米国民が納得しているかどうかは分からないが、世界にとっては不良債権処理をシステミックリスクから切り離すための仕組みが整備されるのは望ましいことである。
 不安要因は残っている。実体経済への影響はこれからであること、資産デフレは時間とともに不良債権が拡大していくこと、そして何より米国政府にその損失をかぶるだけの体力があるのかどうかが懸念されること。ほとんど国内で国債が消化される日本政府とは異なり、米国債の購入者に占める外国人(中国とか日本とか)の比率は高い。彼らが米国債の売却に動き、米国自身が資金調達難になるような事態が生じればそれはドル基軸通貨体制自体の破綻にもなりかねない。そうなるかどうか、私にはとても判断がつかないのだが。
 ちなみに日本が金融危機に陥った1997年11月、New Englandは5試合やって3勝2敗ともたついていた。Pete Carrollの一年目であったが、シーズン中盤からペースが落ちるという彼の体制下で嫌というほど見られる現象が早くも起きていた訳だ。今回はそうはならないことを祈っている。まあQBがアレな時点でその可能性は十分にあると見るべきだけれども。

 さてアメフト漫画は久しぶりにまともな展開。中途半端な点差をどうするつもりなのかが不思議だったのだが、ここでセーフティをやってTD+2ptを2回やれば逆転できるように仕立てたのはお見事だ。毎回こういう展開なら私もあまり文句は言わない。問題は、これがたった一回で終わってしまうこと。次回はまたもやワンオンワンで行くと宣言しているので、再びつまらない試合を見せられることになると覚悟しておいた方がいい。

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コメント

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petronius
はじめまして。petroniusと申します。
La patrie en dangerの「変人元帥」のページを少し引用させて頂きました。定量評価という変な引用の仕方ですが、問題があればご連絡ください。

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desaixjp
はじめまして。大変おもしろく読ませていただきました。まさかスヴォーロフが部下の「地頭力」を測っていたとは思いもしませんでしたが、言われてみるとなかなか鋭い指摘。確かにあの時代にはこういった能力に長けた軍人ほど活躍できた可能性はありそうです。
事故米をめぐる問題についてはまったくご指摘の通りだと思います。物事を考える時はリスクとリターンを考量しながら取り組むべきなのでしょうが、最近はリスク(それもしばしば不正確なリスク)ばかりに焦点が当たり政策が歪む例が多いような気がします。
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