週記

 日記ならぬ週記である。

 今週は早売りがないのでNFLの話を少し。プレシーズンもまだ第2週だが、New Englandは怪我人続出。8月2日にOLのAnthony ClementがIR入りし、彼の代わりに取ってきたのBarry Stokesも15日にはIR入りしてしまった。また9日にはLBとSの中間的役目を果たすと見られていたTank WilliamsもIR。2週間で3人の選手がシーズンエンドである。Williamsの代わりとしてJohn Lynch(まだやっていたのか)を連れてくるといった対応を取っているが、いかにも泥縄だ。
 怪我人がチームに与える影響についてはPro Football Prospectus 2008が分析しているが、怪我の発生とチームの成績との間に結構な相関があることが指摘されている。またディフェンスよりはオフェンスの怪我の方が成績に与える影響は大きいが、翌年以降を予想するうえではディフェンスの怪我の方が当てになるのだとか。具体的には2007年をディフェンスが健康に過ごしたTampa Bay、Kansas City、Detroit、Tennessee、Seattleあたりは、今年はしんどいかもしれないということだ。
 面白いのはラン成績に最も影響を与えるポジションの分析だ。RBの怪我とランDVOAとの相関係数は-0.17(怪我が重いほどランDVOAが低下する)。WRやTE(-0.07)よりは高いのだが、OL(-0.20)よりは低い。チームのランオフェンスに与える影響はOLの方が大きいのだ(MaroneyやJordanにとってはマイナス材料)。しかし最も影響が大きいのは実はQB(-0.24)。パスオフェンスの脅威がなくなることが、そのままランオフェンスの低下に直結することが分かる。
 アメフトにおいて怪我は避けられない災厄ではあるが、それをうまくコントロールしないとチーム成績は上向かない。この部分についてはシーズン前からNew Englandに暗雲が立ち込めている。

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