1799年ジュールダン・その23

 風月29日(3月19日)、共和国暦7年
 陸軍大臣からドナウ方面軍、監視軍、及びエルヴェティー方面軍司令官たる市民ジュールダンへ
 市民将軍殿、総裁政府は彼らが受け取った敵の動きに関する詳細を、特別な密使を使ってあなたに送るよう私に委ねた。
 もしこれらの動きに関する記録が正しいのであれば、それを疑う理由はないが、オーストリア軍があなたに攻撃を行う企図を抱いており、また彼らがあなたを、有利な陣地とたやすく戦力を集結できることから最初の交戦で成功を期待できた筈のレッヒ川の背後で待ち構えなかったゆえに、彼らが自らの戦力の優位に気づいていると結論するのに十分な根拠がある。
 おそらく敵のこの一歩は、現在マセナ将軍の軍によって守られており、彼らが十分な優勢を得ればすぐに正体を明らかにするであろう強力な支援者たちを見つけることが期待できるスイスを視野に入れたものだろう。
 加えてオーストリア軍は、彼らが攻撃された時は常に敗北していることを知っている。そして彼らはおそらく、フランス軍にとってはとてもうまくいった試みを行ってみたいと思っているのだろう。なぜならそれは彼らの性格にしっくり来るし、戦役開始時点において新たに取り組むことは重要だからだ。
 市民将軍殿、作戦実行についてあらゆる自由度をあなたに与えている総裁政府は、あなた自身の戦力とエルヴェティー方面軍を使い、敵を可能な限り早く彼らが全軍を集結させる前に攻撃することで敵の計画を妨げるべきだ、という彼らの意見をあなたに伝えるよう私に委ねた。
 市民将軍殿、あなたの目の前にいる敵の状況と周囲の事情に対してあなたが持っている筈の洞察と、共和国軍を勝利させようとするあなたの絶え間ない望みに対しても、私は大いに信頼している。
 繁栄と友情を
 ミル=ミュロー
Memoir of the Operations of the Army of the Danube, Under the Command of General Jourdan"http://books.google.com/books?id=5R42AAAAMAAJ" p130-132

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