株価年初来安値

気になったので念のため書いておく。
本日、日経平均株価が1万5000円を割りこんだ。ライブドアショックの時も持ちこたえた水準を下回ったわけで、下げ幅も今年に入って3番目の大きさ。
株価は上下するものだから、この日の下げだけで大騒ぎする必要はない。ただ、この下げが日経平均の上昇トレンド終了を示すものだとすると、これはあまりよろしくない。
私のさして長くない社会人経験において、株価がピークをつけて下落基調に入ると、それから半年から9ヶ月後には景気も縮小に向かうのが通例だった。
日経平均は2003年に年金がらみの売りもあって8000円割れまで落ち込んだ後、ここまでずっと拡大基調を続けてきた。それを支えてきたのは最高益を次々と更新してきた企業業績である。業績が拡大しているからこそ、誰もが安心して株価上昇を見ることができたのである。
しかし、もし今の株価が景気の先行指標としての機能を果たして下げているのだとすれば、その前提条件が崩れる可能性がある。景気が悪化すれば企業業績も悪くなる。そうなれば株価はさらに落ちていく、という逆のスパイラルに陥る可能性があるのだ。
現在の下げが、単なる買われすぎの反動であれば問題ない。株価は下げても「ファンダメンタルズは悪くない」という理屈が成り立つからだ。だが、バブル時に株価が下がり始めた当初も、人々は同じことを言っていた。そして、その見通しは外れた。
ここで書いたことが杞憂に終わればいい。ただ、警戒は怠るべきではないだろう。

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