週記・契約金高騰

 ジャンプ漫画の前にNFL関連を少々。OaklandがMcFaddenと契約を結んだ。6年6000万ドルでうち2600万ドル以上がギャランティーとのこと。昨年の4番指名だったGaines Adamsに比べてギャランティーが40%もアップしている。ポジションの違いがあるとはいえ、はっきり言って異常な数字だ。McFaddenの前にはAtlantaが3番指名Matt Ryanと6年7200万ドル、ギャランティー3475万ドルで契約を結んでおり、ドラフト上位の契約金はまるで原油価格のように天井知らず。ちなみに2年前の3番指名だったVince Youngのギャランティー額は2570万ドルだった。2年で35%の上昇である。

 とまあドラフト上位チームが相変わらず自らの首を絞めるような契約をしている一方で、ジャンプ漫画は相変わらず個人技の世界。それにしても個人技は個人技でも最近は特に頭の悪い描写が目立つ。単純な身体能力の差だけで勝負が決まり、それを覆す時も根性とかそういった理屈以上のものはなし。バトル漫画が悪いというつもりはないが、面白いバトル漫画にしたいのならもっと駆け引きをきちんと描くべきだろう。単純に身体能力の凄さを実感したいのなら、漫画など読まずに現実にいるアスリートを生で見た方がいいに決まっている。つまりこの漫画は、勝負すべきでない場所で勝負しようとしているのだ。
 かつては個人技でももう少し駆け引きっぽいのを描いていたし、きちんとチームスポーツとして描くなら駆け引きは絶対に避けられないだろう。それができなくなっているというのは、単に才能が枯渇してしまったためではないかと思えるのが悲しいところ。かといってアストロ球団のように突き抜けたあまり読者にとってはギャグ漫画として楽しめるようなところには至っていない。というか、むしろアストロ球団のノリに近いのはナポレオン漫画の方だよなあ。あっちの方が笑える分だけアメフト漫画よりよほど面白い。

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コメント

No title

SLEEP
アワーズ初めて買いました。
ワールドエンブリオ、貧乳メガネツンデレいいですね。

大陸軍戦報、凄いボリュームですね。これ書いてるの誰なんでしょうか?これだけでも別冊として刊行すべきだと思いました。大革命後のヨーロッパって日本人はほとんど知りませんし。

大学での実績しかないルーキーにいきなり年10ミリオン近く払うわけですよね。バカバカしい話です。上位チームは1巡指名見送りという風になったりして。

No title

desaixjp
大陸軍戦報の作者はネット上で有名なナポレオン関連のサイトを運営している人です。「獅子の時代」の単行本には短いのが収録されているそうですが、雑誌連載分が刊行されたという話はないようです。ナポレオン関連ではデルダフィールドという人の書いた本を翻訳して出版しようとしている人"http://blog.livedoor.jp/sheherazade/"がいますが、この人も自費出版です。多分、商業ベースでは売れないのでしょう。残念ながら。
ドラフトについては前にも言ったかもしれませんが、サラリーキャップ導入で歴史的使命は終えているような気がします。戦力均衡にドラフトを使う必要性はもうなくなっているのではないかと。多額の金を払ったAtlantaやOaklandの成績がどうなるか、ある意味楽しみです。

No title

SLEEP
単行本のは量が少なすぎますね、漫画の単行本なんだから当然ですけど。もっと売れたら副読本みたいな感じでぜひ出版してほしい。

たしかに最近の流れはドラフト無用になってきてますね。かつては若手の下位指名選手をいかに安く使いこなすかがチーム運営の鍵だったように思いますが、近年は実績を残す→安いサラリーに不満→ホールドアウトして交渉、という風になってます。給与の総枠が決定しているなら自由競争でもうまくいくでしょうね。ただドラフトがここまで一大イベントになっちゃうとなかなかやめる踏ん切りもつかないかもしれません。

McFaddenは早くNFLで見てみたいですね、カレッジだとなんか化け物がいるなという感じですが・・・

No title

desaixjp
真面目な話、日本のナポレオニック環境を考えるのならあの「大陸軍戦報」は存在自体が奇跡です。雑誌を購入しているのに古くなったのを捨てている人がいたら、もったいないことはやめてあの連載だけでも切り取っておけと言いたいくらいです。日本語であそこまでマニアックな情報を活字で読めるものは他にないでしょう。でもやっぱりまとめて本にするのは難しいでしょうね。採算が。
McFaddenも楽しみですが、個人的にはハイズマンのTim Tebowがプロになったらどこまで通用するのか見てみたい気もします。Steve Youngの再来になれるのか、はたまたVickになってしまうのか。
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