詐称?

 ものすごく狭い範囲の人にしか関心がなさそうな話。Napoleon Series"http://www.napoleon-series.org/"の掲示板に「俺の名前を詐称された」との書き込みがあった。投稿者はnafzigerで、それによるとS&T誌に3回に渡って書いた憶えのない自分の名の記事が掲載されたとか。nafzigerがS&T誌に問い合わせたところ、彼の名を騙った人物に金を支払ったとの返答があったのだそうだ。
 これを受けて他の常連からは弁護士を立ててきちんと対応したらいい、などのレスがなされている。このnafzigerという人物の主張が正しいのならそうした方がいいのだろう。Napoleon Seriesの掲示板は予め登録しないと書き込めない、かなり参加するハードルが高い掲示板だ。それだけに書き込んでいる人物の身元は比較的しっかりしている、と思われているようだ。だが、この自称nafzigerなる人物は怪しい。
 登録制の掲示板だけに、書き込んだ人物のプロフィールもはっきり分かるようになっている。そこでnafzigerなる人物のプロフィール"http://www.napoleon-series.org/cgi-bin/forum/webbbs_config.pl?profile=nafziger"を調べてみると、彼はたった一回しか書き込んでいない。「名前を詐称された」という書き込み以外には何も書き込んでいないのだ。一方、同じ掲示板にはGeorge Nafzigerという名で書き込んでいる人物もおり、彼のプロフィール"http://www.napoleon-series.org/cgi-bin/forum/archives_config.pl?profile=george+nafziger"を見れば最近だけで23回の書き込みをしていることが分かる。
 ナポレオニックの世界で有名なNafzigerと言えばGeorge F. Nafzigerであり、彼はNafziger Collection"http://home.fuse.net/nafziger/"というサイトを主催していることで知られている。同サイトにはメアドも堂々と掲載されており、そのメアドはNapoleon Seriesに"George Nafziger"名で書き込んでいる人物と同じだ。一方、「詐称」事件で登場した"nafziger"なる人物はそのプロフィールにメアドを載せていない。
 怪しいのはもう一つ。nafzigerが名前を詐称されたというS&T誌だが、これがStrategy & Tactics誌のことだとしたら、そこにNafzigerの記事が掲載されたのは第156号、第177号、第189号の3回だ。しかし、これはかなり古い時期に出た記事である。何しろ直近のS&T誌の号数は第249号。Nafzigerの記事が載ったのはおそらく世紀の変わり目頃だろう。そんな古い時期の記事に今になって気づき、「詐称された」と騒ぎ立てるのはどうもおかしい。
 個人的にはこの事件は「詐称された」と騒いでいる本人こそが実は名前を詐称していた、というオチになるのではないかと予想している(もちろんハズレる可能性もある)。何のためにそんなことをしているのかは分からないが、おそらく愉快犯だろう。名前を使われたGeorge Nafzigerにとってはいい迷惑だ。

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