アメフトのふりをしているジャンプ漫画早売りネタバレの前にNFL関連のギャグをいくつか。一つはこちらの記事"http://sports.espn.go.com/espn/page2/story?page=hruby/080124"だ。Bradyが足にブレースをつけて歩いていたというニュースがやたらと大騒ぎになっていたのを皮肉る目的で、Bradyがらみの疑惑をやたらめったら上げている。
この記事によればBradyは捻挫だけでなく脳震盪を患っている。ジゼル以外の取り巻きはMRIを操作するためのスタッフ。サングラスをかけているのは脳震盪の後遺症で光がまぶしいため。Bradyが持っている花は実は怪我人である彼への見舞いの品だ。ジゼルが抱えている犬は「アンダードッグに賭けろ」というサインで、さらに実はBradyは禿げており、その理由はドーピングのせいで、パパラッチの質問に答えないのは頭蓋骨折、動脈硬化、甲状腺機能低下、糖尿病、慢性骨髄性白血病などの要因による難聴のためであり、フード付の服を着ていたのはBelichickの人質としてのストックホルム症候群のせいで、しかもそうした話が実は全てGiantsを油断させるための策略で、パパラッチされたのはBradyに化けたホンダのASIMOであり(あの足が証拠)、Brady本人は核シェルターの中で着々と試合への準備を進めているという。
もう一つはこちら"http://www.youtube.com/watch?v=K2triiYXSY8"。「俺の知り合いのCowboysファンにそっくりだ」とか「まさかヒトラーと見解が一致することがあろうとは」などの書き込みをあちこちで見かける。「来年があります、マイン・フューラー」というレスも。こういうネタでSuperbowlまでの2週間をつぶすことができるとは、いい時代になったものだ。
あとこういう記事"http://sports.espn.go.com/nfl/news/story?id=3214665"もある。ってよく見たらこれは冗談記事ではないらしい。Al Davisの存在自体が(かつてはともかく)今やジョークのようなものになってしまったということだろうか。Davisの暴走はこちら"http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/c/a/2008/01/25/SPJPUM98P.DTL"によるとドラフト時にトレードに出したMossの活躍が原因だそうだ。正直、私がRaidersファンだったらこの爺さんに殺意を覚えているかもしれないが外野にとっては面白い爺さんなのでこれからも末永く活躍を続けてほしい。
さてアメフトのふりをした何だかよく分からないスポーツ主題のジャンプ漫画最新号だが、今回はジャンプ漫画の定番「物理法則無視」が登場。普通、WRのルートと全く違うところにパスが投げられればレシーブはできない。多少のターンボールやリードボールくらいならまだしも、30度もずれたパスはたとえJerry Riceであってもレシーブ不可能だろう。しかし、ジャンプ漫画なら可能だ。とんでもないコースにパスが投げられた後で必殺技「物理法則無視」を発動させればいい。レシーバーがボールに追いつくまでニュートンの運動方程式は無効化される。重力も存在しなくなり、ボールはふわふわと空中を漂い続けるのだ。
もう一つが「精神力で全て解決」。NFLに骨折してもプレイする選手がいるのは確かだが、骨折した腕でボールを投げた選手というのはあいにくと見たことがない。でもジャンプ漫画なら大丈夫。陰腹を切ってホームランを打ったヤツもいるのだから、骨折した腕でパスを投げるくらいちょろいちょろい。男ならー男ならー男ならこそー死ぬ気でかけたーとくらぁ。
真面目な話をすると、どの程度の怪我までなら強行出場するべきかというのは難しい問題である。典型例がConference ChampionshipのSan Diego。RiversがACL断裂のままプレイを続けたのに対し、MCLを痛めていたTomlinsonは3プレイで退いた。それに対してDeion SandersなどがTomlinsonを批判している。重傷度の高かったRiversがプレイしただけに、余計Tomlinsonの行動が目立つのだろう。
もちろんTomlinsonにも理屈はある。そもそも怪我の度合いは本人でないと分からないし、ポケットパッサーであるRiversとRBであるTomlinsonとでは膝の怪我によるプレイへの影響はかなり異なるはずだ。控えのTurnerの方が怪我したTomlinsonよりいいプレイができるのなら、チームのためにもTurnerにプレイさせる方が正しい選択だとも言える。
しかしながらDeion Sandersの意見もこれまた否定はできない。海外ではTomlinsonの行動に対して「俺は14年アメフトをプレイした経験がある」というおっさん(多分)が「自らをチームのために犠牲にしようとしないスター選手のために全力を尽くしたいとは思わない」と辛らつな指摘をしていた。精神力で全てが解決するとは思わないが、他のあらゆる手段を尽くした後で精神力がモノを言う局面があるのもまた確か。そして何より、この試合に勝てばSuperbowlに出られたのだ。Tomlinsonの行動が幸運の女神の前髪を見逃すようなものであったとしたら、彼本人はもとよりチームメイトにとっても悔やんでも悔やみきれない決断となりかねない。全くもって難しい問題だ。
もう一つ追加。San DiegoのキッカーKaedingが軸足を骨折したままプレイしていたとの話"http://canadianpress.google.com/article/ALeqM5hKkdoDcHmYxrvjE9i0ReD6k2LBlA"が出てきた。これが事実だとしたら腕を骨折してパスを投げるQBがいてもそんなにおかしくないかもしれない。ただしKaedingは骨折のため飛距離を出すことができず、それがフィールドポジション争いでSan Diegoが負ける一因となった。怪我人を出して精神力だけで何とかしようとしても、やっぱり問題は解決しない。
コメント