NFL week19

 いやー驚いた。Denverに移籍したDaniel Grahamが逮捕された、もとい、Indianapolisが負けた。某所の予想でSan Diegoが勝つと言っておきながら驚いたもないもんだが、でも本当に驚いた。Gatesが本調子でなく、TomlinsonやRiversが途中で負傷退場したうえでの勝利だから恐れ入る。とりあえずManningは今後1st round byeを避けるようにした方がいい。あとBig Benはホームでプレイオフの試合をするのはやめた方が以下略。
 アップセットはもう一つ。DallasがNew York Giantsに敗北した。こちらはDallasの調子が下降気味、Giantsは上昇ということである程度予想していた人も多かっただろうが、それにしてもRomoってプレイオフになるとダメだな。彼のこの試合のレーティングは64.7。ちなみにシーズン前半は100.4、後半は94.3だが12月は70.3まで低下していたので、プレイオフになるとというより冬になるとダメだと言った方がいいのかもしれない。
 一方のEliはシーズントータルは73.9だが17週以降は118.6、117.1、132.4と神がかった数値をたたき出している。それでも今週のゲームではBrady、Favre、Riversの後塵を拝しているのだから凄まじい。今年はQBの成績が異様に突出している年だとは思うが、プレイオフも煮詰まってくると優秀なQBばかりになるせいで余計その傾向が強まる。Eliを「優秀なQB」と呼ぶのは問題があるかもしれんが。
 そうそう、もう一つの驚き。Terrell Owensが会見で涙しながらRomoを庇う発言をしたこと。個人的にOwensはアメフトに対して極めて真面目(とても練習熱心らしい)だが一方でチームワークとは縁遠い人物だと思っていた。その彼がRomoを庇うとはねえ。McNabbやGarciaを批判していたあのOwensはどこへ行った?

 という訳でBradyだが、文字通りalmost perfect"http://www.nfl.com/gamecenter/recap?game_id=29521&displayPage=tab_recap&season=2007&week=POST19"。28試投26成功という数字を見た時は本気で自分の目を疑った。当然ながらプレイオフのパス成功率記録更新かと思ったら20試投以上ではレギュラーシーズンも含めたNFL記録だそうだ。ちなみにこれまでの最高は1993年にTestaverdeが作った21/23。Bradyが失敗したパスもレシーバーの手に入っていたものばかりであり、まあ凄いというしかない。
 プレイオフに入ったらMossはデコイにしろと書いてきたが、この試合はまさにそういう展開。28試投のうちMossに投じたのはたった1回14ヤードだけだった。レギュラーシーズンとは全く違うプレイを行った訳で、Mossを使わずとも勝てることを示したのは大きい。ディープのMossさえ抑えれば何とかなる、というゲームプランは通用しないことが判明した。
 代わりに活用したのがWelker(10試投9成功54ヤード)、Faulk(5試投5成功36ヤード)というショートパス専門家たち。前半はさらにMaroney(2試投2成功40ヤード)やGaffneyにも投げ分けてディフェンスの注意を分散した。1回取り損ねたものの、Watson(3試投2成功12ヤード)へのTDパスもあり。Bradyらしく多くのレシーバーを活用している。ディープへ投げたのはStallworthへの1回53ヤードだけだったが、ディープなしでも得点を積み重ねる力があることを示したのは大きいだろう。
 もう一人、活躍したのがMaroney。22キャリーで122ヤードは十分な成績だ。10ヤード以上が3回ある一方でゼロヤード以下も5回と相変わらずのboom or bustぶりではあるし、相手がディープを守っていたのだからランが出て当然の部分もあるが、それでも今後プレイオフで対戦する相手を警戒させるだけの記録を積み上げたのは評価できる。少し気になるのはMaroneyの負担が増えすぎではないかということ。彼が壊れたら本当に控えがいないのでそこが問題だ。
 ディフェンスの問題はまたもディープパス。6試投4成功107ヤードとかなりやられた。ランストップに力を注いだこと、Hobbsが本調子でないことなど要因は色々あったにせよ、ここは弱点と考えていい。一番手WRのWilfordにはディープに投げさせず、二番手WRのNorthcuttへのディープパスは3回中1成功19ヤードに抑えたものの、TEのLewis(1回34ヤード)、三番手以下のWRであるJones(1回29ヤード)、Williams(1回25ヤード)にやられたのが痛い。
 ショートゾーンも結構取られている。Lewisはショートでも4回中3成功40ヤード、Jones-Drewに至っては6回中6成功49ヤードだ。結局、この試合はパスよりもラン守備にかなり力を入れていたということだろう。Garrardのスクランブルも含めて80ヤード、YPCは3.6とこちらは十分な成績だった。10ヤード以上はTaylorとJones-Drewが各1回ずつ、ゼロヤード以下は両者2回ずつとほぼ封じたと言っていい。また後半になってランもGarrardのパスも獲得ヤードが減っているのは朗報だ。
 何より大きかったのが2回のターンオーバーだろう。Jacksonvilleの狙いはNew Englandが第36回Superbowlでやったのと同じ。カバレッジを厚くしてビッグゲインは許さず、オフェンスはできるだけボールコントロールに徹する。ありがちな弱者の戦略なのだが、これが成功するためにはターンオーバーをこちらが奪うようにする必要がある。逆にボールを奪われていたのではそりゃ勝てない。New Englandのディフェンスは今一つだったが、ターンオーバーを奪った点は間違いなく評価できる。
 STではカバーがお見事だった。パントリターンは1回0ヤード、キックオフリターンでもJones-Drewを平均12.2ヤードにとどめた。逆にこちらのリターンはJacksonのキックオフリターン平均19.5ヤードが冴えない。Welkerのパントリターン14ヤードはまだ許容範囲か。またもFGを外したGostkowskiは反省するように。

 さて次の試合はSan Diego。もしNew Englandを止めたいのなら、彼らも基本的にJacksonville方式で臨むのがいいだろう。気温はさらに下がる予報なのでディープパスはいよいよ難しくなるかもしれないが、それでもMossを放っておくのはやはり無理。San Diegoのパスディフェンスはもともと一番手及び二番手WR相手には強い"http://www.footballoutsiders.com/stats/teamdef.php"ので、その強みを生かすべきだろう。ただ、三番手以下のレシーバーに対して弱いのが難点。StallworthやGaffneyあたりにかき回されるとつらいかもしれない。
 ランディフェンスがリーグ平均並みというのも問題。New Englandはランの回数こそ少ないもののプレイ効率はやたらと高いのだ。Jacksonville方式を採用するとBradyが同じようにショートパスを乱打し、Maroneyが走る展開になりかねず、それはSan Diegoの弱点を突くことになる。ただSan Diegoはターンオーバーレシオがプラス24とやたら強い。リーグ最多の30個を奪ったインターセプトが決まれば勝利の可能性も見えてくる。
 問題はオフェンス。TomlinsonとRiversが負傷して出られない事態にでもなればボールコントロールすらできなくなるリスクはある。最低限Tomlinsonの出場は不可欠。ターンオーバーでリードを奪い、時間を潰す作戦に出るためには、DVOA-29.2%のTurnerでは力不足だ。一方のRiversが出られない場合も多少は希望が残る。New Englandは初物が苦手なのでVolekを投入して奇襲攻撃に賭ける手が使えるからだ。後はGatesがどこまで回復するか。本調子になれば、New EnglandはTEのカバーを苦手にしているだけに活躍の余地が広がる。
 New England側からすればそうした課題に対処する必要がある。とりあえずRivers、Tomlinson、Gatesは出てくると考えて準備するべきだろう。となるとこれまたJacksonville戦のような展開になりそう。Bradyが2試合続けてあの調子を維持するとはとても思えないが、基本的にターンオーバーを避けながらドライブを進めることに注力すればオフェンスは十分だろう。ディフェンスはもう少し積極的にQBを追いかけてもいいかもしれない。序盤にリードを奪い、Tomlinsonを無力化すれば勝利も見えてくるだろう。

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