NFL以外のアメフト話をいくつか。本日は国内最終戦ライスボウルが開催され、社会人代表の松下電工が52対38で学生代表の関西学院大学を下した。これで確か社会人の14勝11敗だったかな。点差は開いたが後半の関学の追い上げは見事。今まで私は関学が簡単に負けた試合というのを見た記憶がなかったのだが、この試合でもいつも通り粘り強いところを見せた。
というかこの試合はほとんど関学QB三原の三原による三原のための試合。過去のパス獲得ヤード記録は第38回大会で日本大学の松岡が記録した465ヤード(41試投30成功)だった"http://www.americanfootball.jp/history2.html"が、この試合の三原は553ヤードをゲイン。また両チームの合計90得点も過去最多。どちらも基本はショットガンからのプレイでライン戦を見るうえではあまり面白くないのだが、これが現在の流行なのだろう。米国でもspread offenseが流行だし。
その米国ではカレッジフットボールがボウルゲーム終盤を迎えている。いわゆる4大ボウルのうち3つは終了したが、うちRose Bowlではランキング6位のUSCが大勝。Sugar Bowlもランキング4位のGeorgiaがやはり大差で全勝Hawaiiに土をつけた。アップセットがあったのはFiesta Bowlで、一時はランキング2位まで達していたWest Virginia(ゲーム時点では11位)がランキング3位の強豪Oklahomaを20点のこれまた大差で破っている。最終ランキングはかなり上がりそうだ。
他にアップセットがあったのはランク外のMichiganに9位のFloridaが破れたCapital One Bowl。ランアンドシュートのHawaii敗北といい、米国ではspread offenseを展開しているチームのボウルゲームの成績は今一つのようだ。日本とは違うのだろうか。またGator Bowlでは21位のVirginiaがTexas Techに、Sun Bowlでは23位のSouth FloridaがOregonに、Hawaii Bowlでは24位のBoise St.がEast Carolinaに敗北とランク外チームのアップセットが生じている。
残る大きなボウルゲームは現地3日のOrange Bowlと7日のBCS Championshipだ。正直チャンピオンシップは常連校同士の一戦になってしまったためどうも興味がわかないのだが、Orange Bowlには予想外チームの一つKansasが顔を出している。West VirginiaやMissouriといったところもボウルゲームに勝ったことだし、ここは是非Kansasにも健闘してもらいたい。
次にhighschool。Single-Wing Sentinel"http://swsentinel.blogspot.com/2008/01/2007-state-champions.html"とDirect Snap"http://www.directsnapfootball.com/?p=647"に今シーズンの州チャンピオンになったsingle-wing採用チームが紹介されている。チャンピオンは5チーム。昨シーズンの3チームから増加している。
アラスカ州のJuneau-Douglas、コロラド州のAkron、ミシガン州のMenominee、ニューメキシコ州のSanta Rosaあたりは紹介したことがあったと思うが、それに加えてヴァージニア州で生き残っていたいくつかのsingle-wingチームの中からStone Bridge BulldogsがAAAディヴィジョンのチャンピオンになった"http://www.loudouni.com/getnote.php?contentid=2049"。ニューヨーク州のXavierもクリスチャン・ハイスクール・フットボール・リーグなるところでチャンピオンになったようだが、こちらは州チャンプとは見なされないのだろう。
Single-Wing SentinelにはSingle-Wingを採用しているコーチが存在する州についての情報も載っている"http://swsentinel.blogspot.com/2007/12/single-wing-sentinel-update_28.html"。ゲストブックに書き込んだチームの数は170以上。米国の48州とコロンビア特別区、及びカナダ、ニュージーランド、フランス、英国、ドイツ、オーストリアに散らばっているという。といっても米国内でも多いのはユースのコーチで、高校以上は限られていると思う。さして多くないチームの中で州チャンピオンになったのが5つ出てきたのは自慢できることなのだろう。
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