NFL week16

 残り1試合の時点でプレイオフ12枠のうち10チームが既に決定。しかもそのうち8チームはシード順まで固まっており、New York Giants @ Tampa Bayのようにプレイオフ1回戦の組み合わせまで決まってしまったものも出てきた。今年は全体にチーム間の格差が目立つシーズンだが、プレイオフ争いでもそうした傾向がはっきり出ている。

 その中でNew Englandは完全に個人記録達成モードに突入。Bradyは前半18試投14成功163ヤードを稼いだ後、後半はひたすらMossでディープパスを投げてTDばかりを狙った。この試合でBradyのディープパスは10回あったがそのうちMossは6回。もちろん、こんなあからさまなやり方がプロのディフェンス相手に通用するはずもなく、パスは全て失敗している。
 Welkerは7回中5成功49ヤード、Gaffneyが8回中5成功82ヤード(ディープは2回中1成功48ヤード)とこの二人はそこそこ。問題は相変わらず冴えないStallworthで5回中2成功25ヤード、ディープは2回中0成功にとどまった。Mossにはダブルやトリプルでカバーがついていたそうだが、その状況をStallworthが十分に生かせた様子はない。
 Maroneyは14回156ヤードと一見していい成績だが、中身はBoom or Bust。50ヤード以上2回を含めて10ヤード以上4回に対し0ヤード以下も2回あった。最近は比較的堅実にヤードを稼いでいた印象があったものの、この試合はまた昔に戻ったようだ。少なくとも彼のランがボールコントロールに役立たなかったことは確かだ。
 一方のディフェンスはまたもレッドゾーンの成績"http://www.usatoday.com/sports/nfl/redzone.htm"が向上。レッドゾーンでTDを取られた率は54.2%の全体22位と、ほぼ最下位だった状態からは随分と改善した。レッドゾーンで得点を取られた率(TDとFGになった率)に至ってはリーグトップの70.3%。レッドゾーンのドライブあたり平均失点も4.27点とリーグ6位だ。気がつけばbend but don't breakに近づいている。ちなみにオフェンスではNew Orleansなどと並んでレッドゾーンはリーグトップクラスである。
 ランディフェンスはトータルで100ヤード取られたのが問題との説もあるが、1回のロングゲインを除けばそれほど酷い数値でもない。逆にパスは(相手がLemonだったからでもあるが)成功率を50%未満に抑えるなどなかなかいい。ディープパスは6回中2成功49ヤードと成功率はそこそこだが大してヤードを取られていないことは評価できるだろう。
 レシーバーではどのレシーバーもせいぜい30ヤード程度に抑えており、こちらも見事。Ginnは9回中4成功27ヤード、Marty Bookerは6回中3成功29ヤードとWRが冴えず、最も距離を稼がれたTEのMartinも6回中2成功31ヤードだ。前半にリードを奪い、ディフェンスは短い距離は許しながら相手のオフェンスを使って時間つぶしをさせるといういかにもNew Englandらしい展開ができている。
 問題があるのはインターセプトを含めた4つのターンオーバーか。ただし、上にも書いたようにインターセプトは無理投げの結果でもあるので額面通りに受け取るのも難しい。改めて喉に何かが引っかかったような展開の試合だった。

 次はレギュラーシーズン最終週。上にも述べた通り既に8チームのシード順は決まっているし、残る4席を争う7チームの対戦相手は5つがプレイオフ脱落チーム、2つがシード順確定チーム。何とも微妙な試合ばかりが残っている。もう一つの関心事がNew Englandのパーフェクトシーズンだが、これまた相手がシード順決定でスターターを何人か休ませようとしているGiantsだ。パリティを進め試合の価値を高めようとしているNFLにとっては困った展開である。
 個人的には過去と比較した記録には大して興味はない。パーフェクトにそれほどの意味があるとは思わないし、BradyやMossの個人記録も(当人にとっては大切だろうが)どうでもいいというのが本音。そんなのよりはリングの方がはるかに大事だ。今週終了時で総失点がTampa Bayと並びリーグ最小の239点になるなどチームのバランス力が取れているのが分かる記録の方が、よほど意味があると思う。ちなみに総得点を総失点で割った数値は2.3倍。この数字が2倍超となったチームは、過去にいずれもSuper Bowlを制しているという。

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