NFL week13

 昔のNew Englandを思い起こさせる試合が続いている。終盤までもつれてギリギリの逆転。一度は終わったと思ったのが判定で息を吹き返す。Bradyのパス成功率の低さは昨年はおなじみの光景だった。勝ったものの課題噴出の試合と言えばいいのだろうが、見る側としては楽しい展開。
 七転八倒した要因の一つはパスオフェンスの機能不全。Bradyはパス成功率が5割を切り、特にディープは10回中3成功84ヤードと相変わらず低迷している。この試合は前の試合とは別に前半より後半の方がパス成功率も獲得ヤードも伸びたがレベルが低いのは同じ。Bollerより成功率でもYPAでも下回るというのはかなり悲惨な成績だ。
 前の試合の戦犯はMossだったが、この試合のMossは少なくとも8回中4成功34ヤードと、5割はレシーブした。もっともディープに限れば4回中1成功19ヤードで役割を果たしたとは言えない。彼よりもっと酷かったのがWatson(7回中2成功26ヤード)とWelker(9回中3成功18ヤード)で、要するにBradyが最も頼っているレシーバーたちが軒並み冴えない成績に終わったということだ。唯一まっとうに働いたのはStallworth(4回中3成功68ヤード)という有様。
 先週も含め、Bradyのパスに何か問題が生じている可能性を考えるべきだろう。一つ気になるのが主力レシーバー陣が冬の屋外に慣れていないリスクだ。MossはドームのMinnesotaと西海岸のOaklandしか経験していないし、Welkerもフロリダのチームで活躍していた選手。ここ3試合の風による体感気温は華氏30度前後となっており、彼らにマイナスの影響が出ているかもしれない。もっともBuffalo戦も寒い中での試合だったし、たった2試合で判断するのは早いことは確かだが。
 もう一つは、特にMossに関してはスタミナ切れに見舞われているリスクがあるのではないかということ。Reiss' Pieces"http://www.boston.com/sports/football/patriots/reiss_pieces/"のデータによれば第12週までの累計でMossは全スナップの86%のプレイに参加している。彼がもう30歳になっていることを忘れてはいけない。どこかで休みを入れない限り、彼のパフォーマンスが今後急速に低下する可能性も視野に入れておくべきかも。その穴埋めを果たすべきなのがStallworthとWatsonなのだが、正直この2試合を見ている限りは調子がいい時のMossほど頼りにはならない。
 ランオフェンスはいつものように地味な数字しか出てこなかった。Maroneyは結局ゲームを変えるほどインパクトのある選手ではない。そこがDillonと違うところだ。1試合フルに使われないという理由があるにせよ、2年近くプレイして100ヤード試合をまだ2つしか記録していないのはドラ1RBとしては期待外れ。この試合も10ヤード以上のゲインはゼロで、Bradyの側面支援にはならなかった。レシーブで頑張ったのが唯一の救いか。
 ディフェンスではColvinのIR入りがそのまま弱点となって表面化した。LB不足に対応するためかスタメンは4-3ディフェンスとなっているが、結果としてサックはゼロ。あのBollerにプレッシャーを十分にかけられなかったというのはかなり問題だろう。一方でランディフェンスは崩壊。McGaheeとSmithにあわせて36回162ヤードも稼がれた。何より問題なのは前半より後半の方がラン喪失ヤードが多かったこと。DLがローテーションできず、ThomasがOLBに回り、ILBが年寄りばかりになった結果、試合後半でスタミナが尽きたことが考えられる。
 これだけランが進めばBollerでもパスが通るようになる。それでも相手がBollerだから助かった面はかなりありそう。ディープパスは6回中2成功105ヤードにとどめ、致命傷を防いだ。もし相手がManningだったらこんなものでは済まなかっただろう。Baltimoreの一番手WRであるMasonに9回中6成功67ヤード通されたのも気になるところ。New EnglandディフェンスはTE以外は結構よく抑えていたのだが、この試合はとてもそういう状況ではなかった。

 さて、果たしてこの状態で次週のPittsburgh戦は大丈夫だろうか。確かにBaltimoreのディフェンスは強いが、Pittsburghはそれよりもっと強い。一方オフェンスはPittsburghの方が圧倒的に上(というかBaltimoreが圧倒的に下)。RoethlisbergerはBollerよりラッシュをかわすのがうまく、ディープパスが得意であり、ParkerはMcGahee並みの実力がある。シーズン前半に「Pittsburgh戦が終わるまでパーフェクトシーズンの話をしても仕方ない」と書いている人がいたが、私も全く同感だ。
 リーグの他の試合を見ると、NFCのトップ争いは大方の予想通りDallasが勝利した。気になるのはFavreが負傷したことだが、HCによると次の試合には戻ってくるそうだから心配なさそう。またAFC南のトップ争いの方も際どい点差だったが大方の予想通り以下略。Cleveland、New Orleans、Detroitあたりが敗北し、各地区の優勝状況もほぼ見えてきた感じだ。
 順当に行けばAFCはプレイオフがシード順にNew England、Indianapolis、Pittsburgh、San Diego、Jacksonvilleあたりだろう。NFCはDallas、Green Bay、Tampa BayとSeattle、New York Giantsと来て残りが混戦。昨年のプレイオフ出場チームと比べると連続で行くことが決まったNew England、Dallas、行けそうなIndianapolis、San Diego、New York Giants、Seattleと半分くらいは生き残り、残り半分は脱落することになりそうだ。例年通りの傾向である。
 一方、既に負け越しが決まったのはMiami、New York Jets、Atlanta、San Francisco、St.Louisの5チーム。さらにBaltimore、Cincinnati、Kansas City、Oaklandも勝ち越しがなくなっている。残り4週、まだ望みをつないでいるチームを中心としたレースはいよいよ佳境を迎える。

 追記。highschoolのsingle-wingチームに関する新しい情報が入ったので書いておく。ニューヨーク州Catholic High School Football League(CHSFL)のAリーグでXavier Knightsが優勝したらしい。州チャンプではないかもしれないが、念のため。

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