週記~パソコンサバイバル編~

 日記ならぬ週記である。パソコンはまだ生きている。

 アメフト漫画早売りネタバレの前にNFLの歴史を振り返るその3。今回は1932年以降のレシービングヤード記録の推移だ。

1932 21- 350- 5, Ray Flaherty, New York Giants
1935 22- 433- 2, Chuck Malone, Boston Redskins
1936 34- 536- 8, Don Hutson, Green Bay Packers
1937 34- 846- 7, Don Hutson, Green Bay Packers
1942 74-1211-17, Don Hutson, Green Bay Packers
1951 66-1495-17, Elroy Hirsch, Los Angeles Rams
1961 82-1746-12, Charley Hennigan, Houston Oilers
1995 122-1848-15, Jerry Rice, San Francisco 49ers

 1932年のFlaherty"http://www.jt-sw.com/football/pro/players.nsf/ID/00750009"の記録は、実は大したものではない。彼自身、これより以前に非公式ながらシーズン449ヤードを達成しているし、24年にGreen BayのCharlie Mathysが作った579ヤードには遥かに及ばない。それでも公式に残された記録としてはこれが当時のシーズントップ記録だ。
 Flahertyは20年代後半から30年代前半にかけてNew York Giantsでプレイしていた。ちょうどFriedmanがいた時期であり、Friedman-Flahertyが当時のホットラインだった模様。29年にはシーズン8TDレシーブも記録している。しかしFlahertyを有名にし、名誉の殿堂入り"http://www.profootballhof.com/hof/member.jsp?player_id=68"を成し遂げさせたのは、彼のHCとしての成績だった。Redskinsのコーチとして2回チャンピオンになったほか、37年にはスクリーンパスを発明したのだとか。
 ここに並んだ面々の中で最も無名なのがMalone"http://www.databasefootball.com/players/playerpage.htm?ilkid=MALONCHA01"だろう。彼について分かっているのはRedskinsでプレイしていたことと、第二次大戦に参加したこと"http://www.profootballhof.com/history/general/war/worldwar2/honor_roll.jsp"、そしてRedskinsがChicagoに73対0という未だに破られていないNFL記録の大差で敗北した40年のチャンピオンシップゲームで、ほとんど唯一と思われた得点機会にパスを落としてしまったこと"http://www.footballresearch.com/articles/frpage.cfm?topic=t-1940"。とほほ。
 37年にMathysの非公式記録を更新し、42年に初のシーズン1000ヤード超レシーブを成し遂げたHutson"http://www.profootballhof.com/hof/member.jsp?player_id=104"は有名人だ。レシーバーというポジションは彼が作り上げたとすら言われている。今では当たり前のように見られるタイミングパスも彼が生み出したそうだ。やはりパス関連ではGreen Bayの選手が目立つ。
 Hirsch"http://www.profootballhof.com/hof/member.jsp?player_id=98"も殿堂入りを果たしている選手。一方、Hennigan"http://www.databasefootball.com/players/playerpage.htm?ilkid=HENNICHA01"の記録はAFLのものだ。設立当初のAFLはやたらとパスハッピーなオフェンスを展開していたことで有名であり、彼以外にも同じ61年にLionel Taylor"http://www.databasefootball.com/players/playerpage.htm?ilkid=TAYLOLIO01"が初めてシーズン100レセプションを記録している。Rice"http://www.databasefootball.com/players/playerpage.htm?ilkid=RICEJER01"については今更付け加えることもないだろう。

 次にアメフト漫画。確かにラインに力の差があれば試合は一方的になる。そりゃそうなんだが、たった1人のラインが複数の相手(それもそのうち1人は体重140キロ超)を押し捲るのはいくら何でも違和感があるだろう。ディフェンス側が何の対策も打たないのもおかしい。直接押されているDL以外の選手は何もしていないに等しいではないか。他のギャップからチャージしてボールキャリアーを止めにかかるとか、ボックスに8人9人と数を増やして対処するとか、そうした工夫は一切無し。予想通り、現実世界とは異なる物理法則の働く世界に突入している。特定の選手以外はまともに動くことすらできなくなる、という法則だ。ジャンプ漫画ではよく見られる現象であり、あの世界の共通法則だと思われる。

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