週記オールドデイズ

 日記ならぬ週記である。

 アメフト漫画早売りネタバレの前にNFL過去の記録を振り返るシリーズその2を。リーグが公式記録を取り始めた1932年以降だ。それより前のものはあくまで参考記録なので、32年以降だけに絞った記録の推移を示す。今回はパスヤード。

1932 37-101- 639- 9- 9, Arnie Herber, Green Bay Packers
1933 53-136- 973-11-17, Harry Newman, New York Giants
1936 77-173-1239-11-13, Arnie Herber, Green Bay Packers
1939 99-201-1324- 6-17, Davey O'Brien, Philadelphia Eagles
1940 111-177-1367-12-10, Sammy Baugh, Washington Redskins
1941 117-206-1479-15-11, Cecil Isbell, Green Bay Packers
1942 146-268-2021-24-14, Cecil Isbell, Green Bay Packers
1943 110-202-2194-28-12, Sid Luchman, Chicago Bears
1947 210-354-2938-25-15, Sammy Baugh, Washington Redskins
1960 190-378-3099-25-24, Johnny Unitas, Baltimore Colts
1961 235-416-3723-32-24, Sonny Jurgensen, Philadelphia Eagles
1967 258-491-4007-26-28, Joe Namath, New York Jets
1979 332-530-4082-24-24, Dan Fouts, San Diego Chargers
1980 348-589-4715-30-24, Dan Fouts, San Diego Chargers
1981 360-609-4802-33-17, Dan Fouts, San Diego Chargers
1984 362-564-5084-48-17, Dan Marino, Miami Dolphins

 名誉の殿堂入りしているHerber"http://www.profootballhof.com/hof/member.jsp?player_id=95"は30年代を代表するパッサーだ。Green Bayは設立者のLambeauがNotre Dame大出身だったせいもあってNotre Dame方式のオフェンスを取り入れていたと言われる。そしてNotre Dameといえば大学で最初にパスを積極的に使用したチーム。初期のNFLではLambeau自身を始め、Green Bayにパスを積極的に投げる選手が目立った。といってもFriedmanの非公式シーズン記録に比べれば全然低い数値なのだが。
 Newman"http://www.databasefootball.com/players/playerpage.htm?ilkid=NEWMAHAR02"はミシガン大のスター選手だったが、NFLでプレイした期間は極めて短い。こちらの経歴"http://www.hickoksports.com/biograph/newmanharry.shtml"を見ると怪我のために選手生命を縮めたようだ。後に対抗リーグでプレイすることもあったようだが、活動期間が短すぎたせいか名誉の殿堂には入っていない。
 O'Brien"http://www.databasefootball.com/players/playerpage.htm?ilkid=OBRIEDAV01"に至っては選手生命はもっと短くたったの2年。こちらも大学のスター選手だが、彼が短期間でNFLを辞めたのはFBIに入るためだったとか"http://www.profootballhof.com/history/decades/1930s/davey_obrien.jsp"。さらに後には実業界入りしたそうで、何とも華やかな経歴と言えるかもしれない。
 30年代末期から40年代にかけてNFLを代表するパッサーだったのがBaugh"http://www.profootballhof.com/hof/member.jsp?player_id=21"とLuckman"http://www.profootballhof.com/hof/member.jsp?player_id=135"。Baughはパッサーとして様々な記録を塗り替えた人物であり、Luckmanは40年代に全盛期を築いたChicago-TのQBとしてある意味NFLの歴史を変えた。少し調べれば彼らに関する話はいくらでも見つかるだろう。
 だがこの時代、本当に優れたパッサーだったのはIsbell"http://www.databasefootball.com/players/playerpage.htm?ilkid=ISBELCEC01"だ、との意見もある。少なくともLambeauはそう考えていた"http://www.footballresearch.com/articles/frpage.cfm?topic=2isbell"。彼の経歴がもっと長ければ名誉の殿堂入りを果たしていただろうとの声も多い。何より、Friedmanの非公式記録を15年後に初めて破ったのが彼であることは特筆に値するだろう。
 60年代以降の選手は現代でも馴染みの深い人物ばかりだ。Unitas"http://www.profootballhof.com/hof/member.jsp?player_id=219"、Jurgensen"http://www.profootballhof.com/hof/member.jsp?player_id=111"、Namath"http://www.profootballhof.com/hof/member.jsp?player_id=161"、Fouts"http://www.profootballhof.com/hof/member.jsp?player_id=71"、Marino"http://www.profootballhof.com/hof/member.jsp?player_id=238"はいずれも殿堂入りしている。

 という訳で今回のアメフト漫画。ジャンプの漫画が時間とともにびっくり人間大集合になっていくのは前にも指摘した通りだが、スポーツ漫画の場合は同時に「とんでもプレイ大集合」になることが改めて確認された。作者はもう真っ当なアメフトの試合を描くことなど諦め、最初からケレン味で勝負することにしたらしい。ロンリーセンターからのロングパスなんて聞いたことも見たこともないぜ。
 そもそもロンリーセンターは相手ディフェンスの動きを見るためにしかけることが多く、実際には普通の隊形にシフトしてからプレイを始めるケースが大半。プレイをやるにしてもタイミングの早いパスなどが中心だ。そりゃ当たり前。QBの前にラインが1人しかいないのだからパスプロが持つわけない。そもそもディフェンスが2人以上をラッシュに投入すればその時点でアウト。
 だが漫画ではバカ正直にDLの選手がCとワンオンワン。たった1人のパスプロが5秒も持つという、どんな感想を述べればいいのか分からないようなすげープレイが展開された。その5秒の間、他のディフェンス選手は一体何をしていたのだろうか。もしかして完全傍観者と化していたのか。私がこのチームのファンだったらこのプレイを見た時点でコーチをクビにしろとスタンドから喚いていることだろう。
 ロングパスが通った後も意味不明展開が続く。WRがジャンプしてパスを取るのはいいが、彼が着地するのと同時にRBが近くにいたDBをブロック。一発TDである。このRBは一体どこから現れたのだ。もしかしてWRとずっと並走し、彼が取ったらすぐブロックする役目を担っていたのか? でもそれならRBをカバーしていたディフェンス選手も近くにいる筈。なのにそれらしい選手の姿は見当たらない。つまりこのTDはディフェンスのアサインメントミスとしか思えないのだ。本当にこのチームのディフェンス選手は何をしとるのかと言いたい。というか何でこんなチームが関東大会決勝に出てこられるんだ。
 思えば前の試合でもWRがレシーブした直後にバックフィールドにいた筈のFBがやって来てブロックするという、現実世界ではあり得ないようなプレイが延々と繰り返されていた。どうやらこの漫画、他のジャンプスポーツ漫画と同様に物理法則の異なる世界に舞台を移したようだ。こりゃ「人間ナイアガラ」の登場も近いな。

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