直前DVOA予想

 Football Outsidersにシーズン直前版の予想が掲載された"http://www.footballoutsiders.com/2007/09/05/ramblings/dvoa-rankings/5437/"。Pro Football Prospectus 2007では8地区中6地区で優勝チームが入れ替わるという大胆すぎる予想を出していたが、直前版ではもう少し保守的な予想になり4地区でback to backを達成。一方プレイオフには12チーム中5チームしか戻ってこないことになる。
 新たにback to back対象となったのはBaltimoreとSan Diego。Baltimoreについては同地区の残り3チームの予想が下方修正された(CincinnatiはOLの怪我で、Clevelandも怪我の関連で、PittsburghはOLの選手入れ替わりで)結果としてのトップ獲得。San DiegoはMerrimanがいなかった時期のディフェンスを外して計算しなおしたところディフェンスの評価が前よりも上昇したのが大きな要因のようだ。この2チームはPFP2007でもトップと僅差の2位予想だったので、順位が上がってもそれほど不思議はない。
 Leftwichの放出で一時はどうなることかと思われたJacksonvilleだが、確かにPFP2007に比べて予想勝利数は減ったもののやはりIndianapolisに抜かれるほどではなかった。Indyについてはシミュレーションによるプレイオフ出場確率が36.2%とJets(38.2%)より低い有様。もちろんManningさえ人間離れした活躍をすればこんな不利な数値など簡単にひっくり返せるはずだが、決してそんなに強いチームではないと認識しておいた方がいいのだろう。
 一方、相変わらず下克上が続くと予想されているのがNFC。北ではGreen Bayが、南はTampa Bayが、西はSan Franciscoが勝つというPFP2007の予想はそのまま受け継がれている。Tampa Bayを僅差でCarolinaが追うという展開も変わらないが、San FranciscoとSeattleの差は少し広がった。勝数だけに注目するならWashingtonがプレイオフにたどり着くことになるし、シミュレーション結果ならSeattleの方が優位になるものの、いずれを見てもChicagoがプレイオフに出られないという点は同じ。Indyと並んでびっくり予想となっている。
 Oaklandの成績予想は、すぐに先発しないとはいえCulpepper獲得でPFP2007より上昇。一方、SeymourがPUPリスト入りしたNew Englandは下降した。どちらも予想通りといえば予想通り。やはりSeymourの影響は大きいとFootball Outsidersは見ているようだ。これに関してだけは外れてほしいもの。VickがHarringtonになるAtlantaは、予想勝数が何と上昇。たとえVickのランがなくなってもHarringtonのパスを手に入れられる方がマシらしい。Harringtonのパスでそれだけ成績が上向くのだとしたら、もっとまともなQBを手に入れたらどうなるのだろうか。
 パワーランキングのトップはNew Englandであり、これは他の予想とあまり変わらない。ただ中身は色々と驚きで、たとえばオフェンスDVOAがIndyを抜いてリーグトップというのはさすがに違和感ありありだ。敢えて理屈をつけるのならデプスの充実度が評価されたということになるのだろうが、それにしてもなあ。Glennの引退がそれだけIndyオフェンスにダメージを与えるということだろうか。逆にオフェンス最低はMiamiで、それにArizona、Kansas Cityが続く。MiamiとKansas Cityは分かるがArizonaは凄く評価が低いな。そんだけOLが信用されていないのだろう。
 ディフェンスではJacksonville(1位)やWashington(4位)、Tampa Bay(5位)などがChicago(6位)やBaltimore(7位)より上に出てくるのが目立つ。New EnglandはSeymourの欠場が響くのか9位。一方、栄誉ある最下位はIndyであり、開幕戦で彼らと戦うNew Orleansがその次、St.Louisが30位となっている。だがもっとも驚きなのはSan Diegoの29位だろう。一般にはMerrimanのイメージが強いのだが、全体的には振るわないと見なされているのかもしれない。STではいつも上位に出てくるがBuffaloがトップでChicagoは2位。最下位はGreen Bayだそうだ。
 スケジュール的に見ると最もしんどいのがBuffalo。ご愁傷様。Miamiは2位、Jetsが8位、New Englandが9位と予想通りAFC東は厳しい。NFC東もDallas3位、Giants4位、Washington7位と大変で、Philadelphiaの12位がとても楽に見える。本当の意味で楽なのは両カンファレンスの西地区で、AFCではKansas Cityが14位の他はSan Diego25位、Denver30位、Oakland31位。NFCはSt.Louisが20位、Arizona22位、Seattle26位、San Francisco32位となっている。

 とまあ色々と面白いことが分かるのだが、何より面白いのはこれを見た人の反応。コメント欄を見るとこの予想が信じられないという書き込みがやたらと目立つのだ。Football Outsidersの予想が一般通念に比べればかなり奇妙に見えることなど予め分かっているはずだと思うのだが、いざ実際に目にするとそれでも「そんなバカな」と言いたくなる人が多いらしい。Football Outsidersの知名度もかなり上がってきたと思うが、まだまだ一般通念に捕らわれている人の方が大半なのだろう。

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