ナポレオンの生涯 第3巻

 ジョミニが書いてHalleckが英訳したLife of Napoleon, Vol. III.の翻訳を終えた。結構長くかかった気がしたんだが、調べたら第2巻の翻訳を終えたのが昨年の4月。まあこんなもんか。
 もちろん今回も元はVie politique et militaire de Napoléon, Tome Troixièmeと、そしてTome Quatrièmeの一部が含まれている。具体的には1812年ロシア戦役の途中までという中途半端な部分で、モスクワから退却すべきかどうかナポレオンが悩んでいるところで唐突に巻が終わっている。ページ数調整のためだろうが、何ともすっきりしない。
 翻訳については相変わらずHalleckのくどい訳注が目立っているのと、あと「米国の読者には興味がないだろう」という理由でロシアとオスマン帝国との戦争などがかなり省略されているのが目立った。時には省略のやり方がおかしくて原文と逆の意味になってしまっていたところもあったので、該当部分については改めてフランス語から訳してみた。オスマンとロシアの戦争は第3巻で終わっているので、これ以上こういう部分はないと思いたいが。
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