アッラー! アッラー!

 ナポレオン関連でいくつか。William E. Johnsonの"The Crescent among the Eagles"を読んでいるところだが、その中でマムルークの突撃に関して面白い記述があった。

「全力疾走で突撃する時、それぞれのマムルークはカービン銃を放ち、2挺のピストルを撃ち、ジャベりんを投げ、そして最後にシミターを手に――時には手綱を咥えて両手に一つずつのシミターを持ちながら――敵に向かって身を投じた」
Johnson "The Crescent among the Eagles" p19

 こりゃかっちょええ。ナポレオン漫画がエジプト遠征までたどり着いたなら、ぜひこのシーンを描いてほしいものだ。

 もう一つ、理想と現実の落差というか、知らないうちが花なのよというか、そういう話。前々から気になっていたPajolの"Kleber, sa vie et sa correspondance"に載っている将軍たちの叛乱に関する文章をちょっと読んでみたのだが、どうやら期待したものではなかったようだ。そこには退却を命じたかと思うとヴュルツブルクで戦う方針を打ち出すなど朝令暮改を繰り返したジュールダンに対する不満がクレベールの辞任につながったという話はあるが、一次史料を引き写した文章は見当たらず。残念。
 一応、引用元としてLubert d'Hericourtが1801年に出した本が上げられている。このd'Hericourtはクレベールの個人的な知り合いだったようで、彼の本ならばもっと具体的な証拠になりそうなのだが、こちらは残念ながらネット上で発見できず。ううむ、まだまだ調べきれていないことが多いなあ。

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