NFL22 week4

 NFLは第4週が終了。これまでTrubiskyで踏ん張っていたSteelersがついに彼をベンチ送りにし、ルーキーのPickettを投入した来週はPickettを先発として投入するようで、一応新時代が始まった格好。とはいえ冴えないTrubiskyを相手にここまで先発を奪い取ることができなかったあたり、現時点ではあまりPickettに期待を持たない方がいいと思う。やはり今年のルーキーは全体として低い評価を受けているのだろう。
 来週はTagovailoaが脳震盪でお休み。ただ彼らの相手をするJetsは開幕から休んでいたZach Wilsonが今週復帰してきたので、来週バックアップ同士のゲームをファンが見せられる状態になるのは避けられそうだ。

 で、毎シーズンこの時期にまとめているQBのランキングだが、今年のものを見て真っ先に脳裏に思い浮かんだのが「時代は変わった」の一言。特にDAKOTAのランキングを見るとこれまで上位常連だったRodgersとかBradyあたりが中位でもたつき、1度はMVPに輝いたことのあるRyanは下位に沈んでいる。うん、この調子が続くと本当にBradyは45歳で引退するかもしれない。

Smith 0.199
Mahomes 0.197
Tagovailoa 0.188
Allen 0.170
Jackson 0.149
Hurts 0.133
Herbert 0.122
Lawrence 0.114
Brissett 0.104
Burrow 0.099
Tannehill 0.094
Rodgers 0.088
Goff 0.086
Brady 0.083
Rush 0.079
Mariota 0.076
Carr 0.076
Garoppolo 0.070
M.Jones 0.070
R.Wilson 0.065
Stafford 0.056
Winston 0.055
Cousins 0.043
D.Jones 0.035
Murray 0.034
Ryan 0.025
Flacco 0.011
Wentz 0.010
Trubisky 0.001
Mills -0。003
Fields -0.039
Mayfield -0.048

 何より驚愕なのはトップにGeno Smithが入っていることだろう。苦し紛れに先発に置いたと思われている選手のこの数字は一体どういうことだろうか。もしかしたらCarrollはとんでもなく有能なHCで、逆にWilson(真ん中より下)は彼のおかげでいい成績を残せていただけではないのか、と思いたくなるレベルの出来事である。いやもちろんSmithの今シーズンのドロップバック数は138と彼のキャリアトータル(1239)の1割強しかないし、この数値で安易に判断を下すべきでないのはわかっているが、数年前にTannehillがいきなり活躍した程度の意外さはある。あとBrissettがこの位置にいるのも予想外。
 ルーキー契約の選手が次々と上位に入ってきているのも新鮮だ。Jacksonについてはいまだにルーキー契約なのがむしろおかしいのだが、Tagovailoa、Hurtsのアラバマコンビに加え、Herbert、Lawrence、Burrowと過半数がルーキー契約になっている。思えばフォーエヴァーQBがいつまでも上位を独占し続けていたこの20年ほどがおかしかっただけで、本来ならこういう現象が数年に1回くらいの頻度で起きてもおかしくなかった、のかもしれない。一方でMahomesやAllenといった事前の評価が高いQBたちも上位に踏ん張っており、多分彼らがこれからの時代の中心になっていくのだろうと推測できる。Allen、本当に出世したなあ。
 一方、ボトム5にはジャーニーマンと2年目選手が並んでおり、その意味では意外感のある名前はない。ただその少し上まで視線を向けると、ここにいていいのかと言いたくなる名前もちらほら。まずはシーズン前に大騒ぎして大型契約を手に入れたMurray。正直、彼はリーグ平均並みのQBだと思っていたので、調子が悪ければこういうこともあるだろう。とはいえファンにしてみればあれだけ大口たたいた割にどうなんだ、と愚痴も言いたくなるだろう。もちろんこの後で盛り返す可能性はあるし、Cardinals的にはむしろそうなってもらわないと困る。
 もっと意外なのは過去の実績的にこの位置はおかしいだろうと思えるQBたちs。Super BowlチャンプのStaffordはこれまでのところ中の下あたりで、シーズン序盤は調子がいいはずのMcVayの下で残している数字としてはいささか冴えない。Cousinsは元からパスの数字はいいが勝敗に結びつかないところが問題視されていたが、そもそも数字が悪くなってしまうともはや誰も擁護できなくなる。そしてオフのトレードの目玉だったはずのWilson。彼がいるおかげで競争の激しいAFC西でBroncosがそこそこ踏ん張るのではないかとの期待もあったが、少なくとも今までのところは不満足な状況だ。
 過去の例を見てもこのタイミングで上位にいるQBはシーズン終盤まで上位にとどまり、下位のQBは下位に沈む傾向が強い。ただ今シーズンについてちょっと気になるのは、全体として数字が詰まっていること。例えば昨シーズンのこの時期にはDAKOTAが0.2を超えている選手が3人、マイナスの選手が4人いたが、今年はそれぞれ0人と3人だ。この時点で全勝は1チーム、全敗が0チームになっていることも含め、今年は全体にどんぐりの背比べ的状況になっているように見える。

 またANY/Aで見るとトップ5とボトム5は以下のようになる。まずは上位だ。

Tagovailoa 8.32
Hurts 8.11
Mahomes 7.95
Herbert 7.76
Goff 7.50

 こちらではSmithが姿を消し、逆にDAKOTAで真ん中付近のGoffが上位に顔を出している。Goffは割と昔からDAKOTAよりANY/Aが高い傾向があるが、今年もその状況は続いていると言える。まあどこまで続くかは不明だが。次に下位。

Mayfield 4.76
Wentz 4.53
Trubisky 4.48
D.Jones 4.34
Fields 3.01

 Fieldsが極端に低いが、全体としてこちらはDAKOTAとそう変化のない面々が並んでいる。つまりルーキー契約とジャーニーマンだ。上にも述べた通りTrubiskyは既に先発の座を奪われることになったが、さて他の連中はいつまで持ちこたえるだろうか。
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント