そのウクライナの戦況については相変わらず色々な情報が飛び交っている。自信を持って判断できるほど詳しい分野ではないが、そうした情報を見たところ
引き続き停滞している模様。例えば
14日時点での英国の分析には民間人の被害が、
13日時点では黒海艦隊の話ばかりが書かれており、陸上の状況については特に言及すらしていない。定期的にリポートを出しているISWでも
「地上攻撃はほぼなし」としているし、同じく定期的に情報をまとめている
こちらのツイートでもロシア軍の動きは限定的だと指摘している。
それ以外の親ロシア国も多くは平気で二枚舌を使っている(ロシアにとっては
自業自得だろうけど)。例えば国内の暴動鎮圧にロシアの助けを借りていたカザフは、この戦争を受けて
前大統領がトルコでエルドアンと会談。ベネズエラは国連でロシア支援のふりをしながら裏でアメリカ人を釈放しているそうで、ロシアの味方(?)には権謀術数大好きな
「戦国武将しかおらん」状態になっている。
中でも注目を集めているのは、当然ながら中国だ。米の情報によると
ロシアはウクライナでの中国の軍事支援を要請しているという。これに関連して一部で注目されていたのが、中国の研究者による文章(
こちらのツイートで簡単に英語でまとめられている)。色々と述べているが結論は
「プーチンと縁を切れ」。ロシアを助けるようなリソースは中国にはないのだから可及的速やかにロシアを切り捨てろ、世界的な強国として中国は核戦争を食い止め平和を維持しなければならない、と書かれている。
こうした事情を踏まえ、ロシア側が追い詰められているとの見解も増えてきた。
こちらのツイートでは個人的な見解としているが、この戦争は既にウクライナが勝っており、残る問題は「敵が敗北を認めるまでどのくらいの時間がかかるか、そしてその途上でどれだけの民間人が死ぬか」だと指摘している。
こちらの長いスレッドでは、ロシアの軍がいかに非効率的で社会的に低い地位に抑えられているか、その非効率的な軍の苦戦を見て頭のいいオリガルヒが既に逃げ出している一方、「もっと間抜けな」者たちがいかに
「Zキャンペーン」を支持してプーチンの支持率を上げているかについて書いている。
ロシアが軍の改革に失敗していたことは2017年から指摘されていたというツイートもある。
もちろん本当にウクライナが勝ったかどうかは、実のところまだ分からない。
こちらのツイートではロシア軍が過大評価されていた理由についていくつか述べている。例えばシリアや2014年当時のウクライナにおいてロシア軍が展開した戦力は限られており、実際には彼らはこれほど大きな規模の戦いを想定した造りにはなっていなかった。またウクライナ軍の戦い方が巧妙だったのも間違いない。ただし、逸話に基づいて肯定的あるいは否定的な結論を導くのは拙い、とも指摘している。確かに
ロシア兵は12フィートの化け物ではないが、4フィートの小人でもない、というのがこのツイートが提示している観点だ。全体としてロシア側の問題点がクローズアップされやすくなっている局面だけに、こういった慎重な見方も忘れないようにした方が安全だろう。
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