(自称)W杯

 アメフトのワールドカップ公式サイト"http://wc2007.info/index.html"を見ていたのだが、日曜日に行われたドイツと韓国の試合のスタッツを見てびっくり。ドイツがセーフティを喰らった場面の選手名がunknownになっている。何じゃこりゃと思ってplay-by-playを調べると他にもunknownで済まされているところが何ヶ所も。ワールドカップだというのに公式記録員はプレイに関与した選手名すら把握しきれていないようだ。それじゃダメだろ。

 ワールドカップと言いつつその内実はこんなもんであることがはしなくも露呈したが、問題点を抱える一方でこのサイトには色々と面白いデータもある。特に各国のロースターには身長体重のデータがあるので、サイズに関する情報には事欠かない。というわけで、早速このデータを分析してみた。
 まず各チームの平均身長(cm)、体重(kg)を記しておこう。

日 180.2  92.6
米 185.0 105.4
瑞 187.0 104.7
独 188.3 107.8
仏 184.3 101.5
韓 179.8  87.4

 とりあえずドイツがでかい。そしてアメリカがでぶい。身長では3番手だが体重は2番手、でぶ度(BMI)は30.8でトップだ。ほとんど大学生で構成したチームなのに、これだけ横幅があるのはある意味壮観。一方、見ての通りとにかく軽量級なのが韓国と日本。選手を集める母数となっている各国の競技人口を見ると、米国は別格として他の5カ国で最も多いのは日本だ。にもかかわらず日本の10分の1以下の競技人口しかいない韓国と同水準の体格。要するにこの差は欧米人とアジア人の差というしかない。
 体格差が最も如実に現れるのがラインである。OLは以下の通り。

日 186.4 121.6
米 191.8 133.0
瑞 193.8 131.8
独 192.3 138.1
仏 185.4 124.8
韓 184.4 105.1

 米瑞独の3カ国がやたらとでかい。日本はフランス並みであり、OLに関してはむしろよくこれだけの人材をそろえたと評価すべきだろう。韓国は正直きつい。アメフトというスポーツで何より大変なのは動けるでぶを集めることだと思われる。特にサイズの小さいアジアではこれが困難。競技人口の多い米国や身長のでかい人間が多い欧州(中でも最も肥満度の高いドイツ)なら簡単に平均体重130キロを達成できても、アジアでは頑張って日本程度、競技人口の少ない韓国ではこれが精一杯なのだろう。
 次はDL。

日 181.6 106.4
米 188.6 121.8
瑞 189.5 119.0
独 194.0 123.1
仏 187.6 113.0
韓 180.4  97.9

 ここでの日本は欧米に差をつけられている。それでも韓国よりは重いのだが、欧米とアジアの体格差を埋めることはできなかった。コンビネーションの重要なOLに対し、DLはより運動神経が求められるため、どの国でも体重は軽め。特にスピード重視でチームを作った日本は欧米に比べて一段と軽くなってしまっている。それでもフランスのOL(平均体重124.8キロ)はスピードで翻弄できた。スウェーデン(同131.8キロ)相手に通用するかどうかは興味深いところだ。
 他に面白いデータを求めると、例えばスウェーデンのRBの平均体重101キロというのが上げられる。通常、RBは小柄ですばしっこい選手が多い。この大会でもスウェーデン以外の5カ国は平均身長180センチ未満だ。だが、スウェーデンはなぜか身長が高く体重も重いRBばかりが集まっている。その一方でスウェーデンはTEを一人も帯同していないし、WRも6人と多くはない。もしかして巨漢RBのランプレイだけに頼ったオフェンスなのだろうか。
 もう一つ、注目したいのが生まれた年だ。できれば年齢で調べたかったのだが、データには生年しか乗っていない。仕方ないので生年の平均についてもチーム別に調べてみた。

日 1978.4
仏 1979.3
瑞 1980.0
韓 1980.4
独 1983.5
米 1983.8

 変な表現になっているが、要するに最も平均年齢が高いと思われるのが日本で、逆に若いのが米国である。ドイツも結構若いのだが、こちらはベテランもいる一方で1989年以降に生まれた(日本風に言えば平成生まれ)選手を7人も揃えているために平均が下がっている。米国は大学生ばかりなのが若い理由。世代も特定の年代に固まっている。今回の試合に出場できるのはアマチュア選手だけであり、米国では大卒で優秀なヤツはプロに行ってしまうから大学生主体になるのは仕方ないだろう。一方、日本がベテランを揃えたのは、おそらく勝ちに行くため。フランス戦を見る限りではいまのところその効果は出ているが、さてこの後はどうなるか。
 それと、試合が終わればスタッツ分析もやってみたいので、公式記録員は頑張って遺漏なく記録を残してもらいたい。unknown続出なんて事態は勘弁な。

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