Over The Capによればデッドマネーもある程度は計上している方がいいそうで、今回のリストラについても同じことが言えるのだろう。デッドマネーを避けるために価値の下がった選手を継続して使おうとするよりも、多少のデッドマネーを計上してでもチーム全体の価値を上げていく方が、成績にはいい効果をもたらすようだ。ただしやりすぎると(というかやらざるを得ないほど追い詰められてしまうと)むしろ成績は落ちる。適度なリストラが望ましいようだ。
契約がらみではPro Football Focusに載っているチーム別のベスト&ワースト契約も、これまたニュースのない時期ならではの記事だが、なかなか興味深い。AFCで言えば、まずはColtsの最悪の契約としてWentzの名前が挙がっているのが目立つ。巨額のデッドマネーをEaglesに残してきてなおこの評価なのだから、Rosemanによる2年前の契約延長がいかにまずかったかがよくわかる。逆にMahomesの巨額契約はむしろチーム最良の契約という評価だ。QBは金額ではなく、その実力を見るべきというのがここでの要点だろう。
問題はそのプレイを見るeye testなるものがどこまで信用できるかだ。最後は個々人の主観になるため、別のバイアスが働いてしまう可能性はある。Next Gen Statsのデータを使えばそうした懸念はないだろうが、EPAと同様にランダム要素を排除しきれないという問題がおそらく発生する。要は一長一短。それでもどちらかを信じなければならないのであれば、私は主観を排した情報の方に重きを置きたい。
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