3つ目は今月に開かれるルーキーミニキャンプだ。ここではルーキーFAをトライアウト目的で呼ぶことができるため、それを見てからUDFAの契約をすればいい。そして4つ目が財務的な問題。UDFAはドラフトと異なり、完全な自由市場である。ほしい選手に対してはそれだけ契約額が上がりやすい面があるようだ。Over The Capによると、過去2年において77人の選手の保証額がドラフト最下位の保証額より高くなる現象が生じているという。投資効率を考えてチーム作りをするPatriotsにとって、UDFAは実はあまり魅力的でない投資対象になっているのかもしれない。
それにしてもこのUDFAに対する対応まで含め、今年のPatriotsのチーム作りは例年と逆を向いている印象が強い。いつもは積極的に動かず、むしろ補償ドラフト狙いの印象が強いFA市場で、今年は初日から多額のサラリーを注ぎ込んだ。ドラフトでも例年なら山のようにトレードダウンする彼らが今年はトレードが1回だけ、それもトレードアップだった。そしてUDFAだが、上に紹介したOver The Capの記事によると過去2年にPatriotsはCowboysに次いで多くのサラリーをUDFAに注ぎ込んでいた。この部分についてもPatriotsの今年の対応は過去と違っているわけだ。
Bill BarnwellはGM解雇について「あり得ない」と正面切って批判しているが、こちらの記事についているコメントを見るとRodgersを擁護する人も一定数存在する。悩ましいのは、GMの代わりを探すのに比べてQBの代わりを探すのはとても難しい、という点だろう。今回のドラフトのようにQB豊作と言われる年でも、あたりを引き当てる確率は必ずしも高くはない。どちらが重要かと言われると、GMよりQBだと答える人が一定数いるのは理解できる。
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