2020 week17

 NFLはレギュラーシーズン最終週が終了、したのだが、先週大活躍したばかりのKamaraがいきなりCovid-19で陽性。他にもDolphinsのFitzpatrickRamsのKuppが陽性になったほか、Brownsの選手でCovid-19リスト入りする選手が出てくるなど、最後まで疫病の影響が色濃く出たシーズンとなっている。
 プレイオフの14チームも今週で出そろった。やはり注目点はNFCの第4シードとなったNFC東の優勝チームだろう。午後のゲームでGiantsが勝ってCowboysが脱落。そしてナイトゲームの結果、WTFもといWFTがグダグダな試合ではあったがEaglesを振り切り、最後のplayoff出場チームとなった。成績は7勝9敗と、夢の「10敗playoffチーム誕生」は達成しなかったが、得失点差で見ればプラスになっていることを踏まえるならこの地区では妥当な結果と言える。
 それ以外のNFCチームを見ると、トップになったのはPackers。昨シーズンに続いてplayoffのbyeを確保した。例年なら同じくbyeだったシード2位はSaints。返す返すもBreesの負傷もあって敗北したEagles戦がもったいなかった。シード3位はSeahawks。ワイルドカード1番手のシード5位はBuccaneersで、Bradyのplayoff緒戦は弱小NFC東との対戦になる。6位はRams、そして今年でなければ滑り込めなかった7位にはまさかのBearsが8勝8敗でたどり着いた。
 勝ち越せなかったチームが2つもあったNFCに対し、AFCは順当な、というか順当すぎる結果になった。なにせシード7位のColtsですら11勝5敗の高成績。10勝を稼いだDolphinsがplayoffに届かないという、かなり厳しい結果になった。今年はいささか両カンファレンスの実力差が大きかったように思える。
 シード1位のChiefsは順当だが、勝ち星の半分が実は1ドライブ差以内であったことは既に指摘した。今週はMahomesを休ませたのだが、Henneで21点を取ったのはそう悪くない。2位にはBillsが滑り込み、終盤急速に成績を落としたSteelersは3位になった。南地区はTitansが優勝。ワイルドカードには終盤に巻き返したRavens、実に2002シーズン以来のplayoff到達を果たしたBrowns、そして上記の通りColtsがDolphinsを振り切って7位に入った。逆に言えば今年のplayoffチームが過去と同じ12チームだったら11勝のColtsがたどり着けていなかったわけで、なかなか凄い結果といえる。
 個人的に勝ち越していないチームが1つならともかく2つもplayoffに入るのはいかがなものかという気はしないでもない。リーグにとってはCovid-19による収入減を少しでもカバーするためにも、playoffチーム拡大は必要だったという認識かもしれないが、私のようにもやもやしているファンもいることだろう。
 あとはコーチの交代だ。試合終了から間もない時間にJetsがGaseをカットし、夜が明けた月曜日にはChargersがLynnをJaguarsがMarroneを解雇した。また今年はシーズントータルでホームチームが負け越しという面白い結果も生まれた。

 例年この時期には「今シーズンの幸運だったチーム、不運だったチーム」を出しているが、今年もやっておこう。去年はPythagenpatを使ったが、今年はこちらのEPA/P(オフェンスからディフェンスを引いた数字)を使う。勝率とそれぞれstandardizeし、その差を幸運度の判定に使った。数値が大きいほどEPA/Pから予想されるより高い勝率を出している格好だ。

Browns +0.806
Chiefs +0.793
Lions +0.769
Seahawks +0.644
Raiders +0.634
Titans +0.377
Patriots +0.358
Bears +0.301
Cowboys +0.292
Bills +0.290
Giants +0.248
Jets +0.204
Bengals +0.202
Dolphins +0.162
Broncos +0.113
Colts +0.088
Saints -0.039
Steelers -0.048
Jaguars -0.134
Cardinals -0.154
Vikings -0.185
Packers -0.244
Panthers -0.273
Eagles -0.306
Ravens -0.306
Chargers -0.438
Texans -0.505
Football Team -0.579
Rams -0.722
49ers -0.723
Buccaneers -0.726
Falcons -0.899

 見ての通り、今年大いにツキに恵まれたのはBrowns、Chiefs、Lions、Seahawks、そしてRaidersあたりだった。BrownsはEPA/Pで見るとほとんど勝率5割前後のチームだった計算であり、にもかかわらず11勝もした時点でかなり幸運だったのは間違いない。だとすると来年の彼らの成績は平均への回帰に見舞われる可能性が高いことになる。今年のうちにplayoffにたどり着けたことを感謝しておくべきだろう。
 ChiefsやSeahawksもツキに恵まれていたが、彼らはそれがなくてもそこそこの数字(Seahawksなら10勝弱、Chiefsだと11勝強)は達成できた計算になる。来シーズン、ツキが離れていったとしても、playoff争いに残ることができるだけの実力はあるわけだ。逆にツキに恵まれた末に勝率5割だったRaiders、5勝しかできなかったLionsあたりは、来シーズンはかなり厳しいと思っていた方がよさそうだ。LionsはHCが交代することになるが、後を引き継ぐ人物はしばらく苦労すると思われる。
 逆に不運だった代表例はFalconsで、以下Buccaneers、49ers、Ramsが続く。とはいえFalconsは、本来なら7勝9敗くらいの成績を出せたはずなのに4勝しかできなかった計算であり、ツキが戻ってきてもあまりうれしい数字ではない。49ersもツキが普通だったら6勝ではなく8勝強にとどまっていたわけで、今年のNFCなら確かにplayoffにたどり着けるかもしれないが、そんなに誇れる数字ではなかろう。
 一方、11勝ではなく14勝弱が計算できたBuccaneersにとっては、今シーズンはかなり残念な面があったと言える。というかBradyがNFCでもシード1位を取ったりしていれば、「NFLではQBさえいればOK」みたいいな論調がさらに強まっていたかもしれない。Ramsも12勝強は期待できたわけで、もしかしたら地区優勝を狙えたかもしれない。
 もちろん今シーズンのツキが全て来シーズンには平均へ回帰するわけではない。昨シーズンはPackersがかなりのツキに恵まれたが、今年の彼らはむしろそのツキに見合う実力を手に入れることでシード1位を手に入れているし、SeahawksやRaidersは2年連続でツキに恵まれた格好となっている。逆にBuccaneersは去年もどちらかと言えば不運だったわけで、QBを変えても不運はついて回った形になる。ツキというか偶然はどう働くか事前に予想できないからこその偶然であり、来シーズンについても「一般には平均への回帰が見られる」以上のことは言えない。

 というわけで長くなったため、2011年ドラフトQBの3年目と4年目の成績は来週に。
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