この巻は1800年戦役の前半を取り上げたものだ。つまりマレンゴの戦いが含まれているわけで、ボナパルトが革命戦争で最前線に立ったのはこれが最後となる。残る2巻は彼の部下たちによる戦争だけしか残っておらず、一般的な書籍ならごく短く済ませてしまうところ。その部分についてなお長々と書くことができるあたり、さすがはジョミニ、大したものだ。
最終巻である第15巻は1802~03年を扱っているのだが、サン=ドマングなど限られた地域でしか戦争がなかったため、ページ数は極めて短い。残る2巻を合わせても600ページちょっとで、おそらく2年もかからずに翻訳は終わるだろう。
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