個々の試合を見ているわけではないのではっきりしたことは言えないが、数字を見る限りMayfieldはパス成功率も低く(58.7%)、インターセプトも多い(リーグ最多の12個)。Next Gen Statsのデータを見るとComp% +/-が-5.1とこれまたリーグの下から4番手に位置しており、とにかくコントロールが悪いことが分かる。昨シーズンのMayfieldも-0.7とあまりいい数字ではなかったが、今年ほど酷くはない。
Average Intended Air Yardsは8.0と昨シーズン(9.1)よりむしろ短くなっている。にもかかわらずxComp%は昨シーズンより低下しており、それだけオフェンスのプレイコールが悪化しているのだろう。コーチングの失敗に加えて彼自身のコントロールが悪くなっているのだから、そりゃ成績が下がるのも仕方ない。上で紹介したblogのコメント欄でも指摘されている通り、コーチングスタッフの変化がマイナスに働いている可能性がある。
今週はApproximate Valueのデータが取れる最も古い時期、1960年代のQB of the decadeを見てみよう。基本的にHOFerばかりが並ぶ華々しいメンツであり、その意味ではこれまで紹介してきた他のほとんどの年代と同じ(除く80年代)。いつものように左から名前、AV、そしてカッコ内が全体の順位だ。
それ以外を見るとほぼ妥当な名前が並んでいると見ていいだろう。トップのUnitasは60年代に3回、1st team All-Proに選ばれているし、獲得ヤード(2万6548ヤード)でもリーグ最多の選手だ。何よりも興味深いのがGWDで、24回という数は2番目に多いTarkenton(16回)の1.5倍に達している。1960年代を代表するCaptain Comeback、それがUnitasだったと言える。
そのTarkentonは2番手に入った。前に紹介した1970年代のQB of the decadeでも2位に顔を出していた彼の場合は、その長いキャリアを賞賛すべきなんだろう。3位のJurgensenはトータルのパス試投数、パス成功数、パスTD数などで60年代にリーグのトップを記録した選手であり、1st team All-Proにも2回選ばれている。残念ながらこの2人はチャンピオンにはなれなかったが、それでもHOFに選ばれているのだからその実力は広く認められていたのだろう。
コメント