個別のゲームで興味深かったのは、RavensのHarbaughがanalyticsを活用したアプローチを取ったと明言したことだろう。3回にわたる2pt-conversionへの挑戦と、4th downでの4回のgo for itがそれで、前者はともかく後者についてはこれまでNFLのコーチたちが消極的すぎると批判されていた部分だ。結果的に負けてはいるのだが、こうした積極策をanalyticsに基づくとはっきり述べるHCが登場したのは、それだけ時代が変わったということなんだろう。
Over The Capが今年の各チームのサラリー状況についてまとめた記事を載せていた。年平均サラリーの高い順に各チームの上位15人を抜き出し、彼らのサラリーと年齢を散布図にプロットしたものだ。それによると図の右上、つまりトップクラスのサラリーも年齢も高いチームはそのシーズンに賭けている状態であり、逆に左下にいるチームは今年はろくに戦えない可能性があるちおう。
さて今シーズンは簡単コンテンツとしてQB of decade、つまり「〇〇年代のQB」をやってみたい。特定の年代で最も活躍したQBを選ぶと誰になるかについてまとめてみる方法だ。QBをどうやって選ぶかという問題があるのだが、最もシンプルな方法としてPro-Football-Referenceが算出しているApproximate Valueを使いたい。他のポジションとの比較もできるのが理由で、QBの重要性が時代によってどう変わってきたかを見ることもできるのが特徴だ。
ANY/A+で見れば上位にふさわしいのはBrady(120)、Rodgers(119)、Brees(118)といったところになるのだが、Rodgersは怪我によってフルシーズン出場できなかった時があり、結果としてほとんど休まず出てきたBrady、Brees、そしてRyanの後塵を拝することになった。休まず出てきたという点ではEli Manningも同じだが、こちらは逆にANY/A+が低すぎ(102)のため、上位には入っていない。つまりQB of decadeになるには成績&出場頻度の両方を満たす必要がある。
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