JetsやBillsは来年のドラフトでトップ10の指名権を得られる見通し。今オフのQB候補の陣容次第ではあるが、個人的にはもう一度上位でのQB指名に踏み切ってもいいように思う。現先発QBたちの成績はリーグでもどん底クラスで、少なくともここまでの時点では期待に沿っているとは言い難い。もちろん1年だけの成績で決めつける必要はないのだが、もう1つくじを引いておくのも悪い手ではないだろう。実際に彼らがそうする可能性は極めて低そうだけど。
次々とプレイオフ出場チームが決まったところで、昨シーズンとの比較もしてみたい。AFCでは出場が決まった4チームのうち昨シーズンも出たのはPatriotsとChiefsで、ChargersとTexansは出ていない。NFCではSaintsとRamsが連続出場であり、CowboysとBears、Seahawksは違う。つまり今のところは半分強が入れ替わっている状態と言える。
逆に昨シーズンのプレイオフ出場チームのうち、AFCでは既にBills、Jaguarsが、NFCではPanthers、Falconsが脱落決定。残るか脱落するかの境界線上にいるのがAFCではSteelersとTitans、NFCではEaglesとVikingsだ。最終的にNFCでは半数が入れ替わることが確定しており、AFCでは最大で4チームが連続出場ではなくなる。
もちろん出場だけでなくシード順まで考えれば、100%に到達したチームでもまだ手を抜けないところはある。現時点でシード巡が固まっているのはNFCのSaints(1位)とCowboys(4位)だけで、AFCはまだ混沌としている。最終週に手を抜きそうなのはSeahawks(シード5位か6位の差しかない)と、後は同時間帯に対戦しているRamsの試合動向次第でBearsが途中から選手を引っ込める可能性があるくらいか。
最終週のゲームは昼すぎの7試合の多くがシーズン的にあまり意味のない試合になりそう(Jets @ PatriotsとJaguars @ Texans除く)なのに対し、夕方の8試合とナイトゲーム1試合はいずれもプレイオフへの出場あるいはシード順が絡んでくる結果になりそうで、それなりに盛り上がるだろう。最も地味な展開だとしてもSNFはワイルドカードの最後の席を巡る戦いになるわけで、一定の期待は残る。
一方でドラフト順位に対する争いも熾烈になっている。現時点ではCardinals、Raiders、49ers、Jetsが四天王で、このうちJetsと49ersはbyeを争っているチームとの対戦が控えているため順調に負け星を増やす可能性が高い。RaidersもHFAと地区優勝がかかったチームのホームで対戦することになっており、厳しさは一入。相手が手を抜く可能性が最も高いのはCardinalsだろうが、それでもトップ4には入るだろう。
5番手以下には5勝チームが5チームも並んでおり、ここはいろいろと順位が変わる可能性がある。最終週の相手が最も厳しいのはTexansとぶつかるJaguarsで、逆に最も楽ができそうなのはCowboysを相手にするGiants。後者のドラフト順はさらに下がる可能性を考えておくべきかもしれない。ただ残る3チームもプレイオフと無関係の相手との試合になっているため、ころっと勝ち星を拾ってしまう可能性はある。
上位陣のうちルーキー契約QBがまだいるのはCardinals、Jets、Bills、高額契約で簡単に切れないQBがいるのが49ers、Lionsで、あとRaidersもすぐにはQB交代を強いられない可能性がある。QB指名に踏み切ってもおかしくないチームはBuccaneers、Giants、Jaguarsなど「四天王」に次ぐ二番手グループのチームばかりだ。もしかしたら四天王はトレードダウンを試みるかもしれない。
現時点で既にトレードが決まっている1巡指名権はCowboysとBearsの1巡(いずれもRaidersに)、及びSaintsの1巡(Packersに)なのだが、この3チームはいずれもプレイオフ出場が決まっており、指名順位は相当低くなることが確定している。もちろん1巡下位は決して悪い指名権ではない、というかコストパフォーマンスまで考えればむしろいい指名権なのだが、トレードまでして手に入れた順位としてよかったのかと言われると悩むところ。
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