2018 week3

 Brownsがついにやった"https://twitter.com/LWOSwnoltie/status/1042980749153001473"。実に635日ぶりの勝利である"https://twitter.com/NFLonFOX/status/1042982003275063296"。しばらく前にこんなネタ"http://www.thedrawplay.com/comic/hue-jackson-fulfills-his-promise/"にされていたチームが、今度こそは胸を張ってWの文字を掲げることができるわけで、とりあえずファンのみなさんおめでとう。これで1999年の復活後のトータル成績は89勝217敗1分。さあ、頑張って残る128個の借金を返しに行こう。なあに、たかだかBradyがプロ入りから17年かけて達成した数字とほとんど同じだ。
 ちなみにBrownsはこのゲームでfavoriteになっていたのだが、彼らの直近50試合を見るとfavoriteになったのはたった4回。そのうち勝った事例は1つ、2015年12月に行われた49ers相手のゲームしかない"http://www.footballperspective.com/the-browns-are-favored-on-thursday-night-football/"。ちなみにこの試合は「Brownsが最後に勝った日曜日のゲーム」"https://twitter.com/fbgchase/status/1042997505850396672"でもあり、こちらの方は未だに次の勝利を達成していない(今回の勝利は木曜日で、その前は土曜日だった)。さらにプライムタイムでfavoriteでの勝利となると2013年に遡る。凄い話だ。
 それにしてもTyrod周りはどうしてこうみんな不幸になっていくんだろうか"https://twitter.com/NFLMemes4You/status/1042976071061143552"。第3週も彼のANY/Aは-0.18と酷い有様で、チームのパスヤードは-3とオフェンスなのに下がっていた。ところが彼が怪我で引っ込んだ"http://www.nfl.com/news/story/0ap3000000964547/article"後にBrownsがパスで進んだ距離は193ヤード。違いは明白であり、Brownsファンにしてみれば開幕からMayfieldを使っていればという後悔が残るところだ。一方今ごろ"I told you so"と思っているであろうBillsファン"https://twitter.com/BrandonFox51/status/1042945416914984960"も、今が幸せだとは思えない"https://twitter.com/mwes10/status/1042946529571557381"。
 一方Darnoldはこの試合を終えて今シーズンのTDよりIntの方が多くなってしまった。せっかく新人の中では先行していたANY/Aもこれで4.96まで低下し、華々しいデビューを飾ったMayfield(ANY/Aは8.04)のはるか後塵を拝する結果になっている。もちろんまだデビューから3試合でしかないし、新人でNFLに慣れる時間が必要という言い訳もできる。現時点で慌てる必要はないのだが、開幕戦の時にあった「バンドワゴンに飛び乗ろう」的なノリは少し抑制した方がいいかもしれない。

 今週は目に付いた怪我がいくつかあった。何といってもGaroppoloがACLを断裂してシーズンエンドとなったのが注目"http://www.nfl.com/news/story/0ap3000000966222/article"。今シーズンの彼の調子はここまでパス成功率59.6%、ANY/Aで5.75と正直言って大したことはないのだが、次に控えているのがBeathard(キャリアのパス成功率54.9%、ANY/A4.52)なだけに、ファンにとってはショッキングな事態だろう。もちろんようやく先発の機会が巡ってきたGaroppoloにとっても。
 またPackersのWilkersonは足首を"http://www.nfl.com/news/story/0ap3000000966223/article"、DolphinsのHayesはACLを"http://www.nfl.com/news/story/0ap3000000966169/article"それぞれ負傷した。いずれも今シーズンのキャップヒットは4ミリオン台で、チームでは12番目に多い。重要なピースの1つが失われた格好で、これからどのように乗り越えていくかチームの底力が問われることになりそうだ。
 チーム編成という点ではSteelersがBellのトレードの可能性を探り始めたことが話題になっていた"http://www.nfl.com/news/story/0ap3000000966129/article"。Bellは現時点でまだフランチャイズテンダーに署名しておらず、実はチームの契約下にはない。Steelersがトレードしようとする相手にBellが同意し、テンダーにサインしなければトレードは成立しないわけで、実際にトレードに至るかどうかはなお不透明だ。
 こちら"https://overthecap.com/steelers-open-to-trading-leveon-bell"ではトレード期限となる10月末までにBellに興味を持ちそうなチームをいくつか取り上げている。まず現時点では8チームあるが、そのうち例えばFournetteが負傷中のJaguarsなどは実際にはなさそうだと判断、Colts、Texans、Titans、Jetsの4チームが現実的な対象だとしている。またトレード期限までに対象になる可能性があるのがBengals、Redskins、Bills、Dolphins、Buccaneers、Packersの6チーム。このうちキャップに余裕のないDolphinsとRedskinsはBellの側が嫌う可能性がある。
 最後に載っている各チームのキャップスペースを見る限り、余裕があるのはBrowns、Colts、Texans、Titansといったあたり。ただし同地区のBrownsへのトレードはチームの方が嫌がる可能性がある。となるとAFC南に行く可能性が最も高い、のかもしれない。もちろんこれは外部の人間が推測したものにすぎず、実際に各チームがBellについてどう評価しているかは分からない。Gurleyが大型契約を結んだ一方、David Johnsonの契約はそれほど大きくなかった"https://overthecap.com/thoughts-on-david-johnsons-39-million-extension"など、RBの市場がどれほど高騰しているかは判断しづらいところがある。Bellに関してはまだまだもめると見ておいた方がいいんだろう。

 あと先週は負けが込んでいるチームを見たので、今週は勝っている側、特に得点が失点のほぼ3倍に達しているRamsを見ておこう。このチームはシーズン前に次々と大型契約を結んだことで注目されているが、現時点ではその賭けがうまくいってくるように見える。Gurleyは3試合で5TDを決め、Cooksはチームトップの336ヤードレシーブを記録。Donaldは数字を残している訳ではないが、PFFのデータ"https://www.profootballfocus.com/nfl/players/aaron-donald/8648"ではinterior DLの中でもトップクラスの評価を得ている。
 元々彼らのサラリーがキャップヒットに効いてくるのは来シーズン以降。今シーズンはむしろ低価格で優秀な選手を使えるようになっているため、このくらいの活躍は当然とも言える。逆に言えば彼らは将来を犠牲にして今に賭けているわけで、その賭けがうまくいくためにはこのくらい活躍してもらわなければむしろ困るというのが実態だろう。このまま勝ち進み、Super Bowlまで手に入れることができれば、フロントが乱発した大型契約は大成功だ。
 問題はこうした「短期決戦」的なチーム作りと、逆に優秀なQBを抱えて長期にわたって一定の成績を残すチーム作り(PatriotsやPackersなど)の、どちらが優勝期待値が高いかだ。前者は短期間だけ見ればおそらく高い確率を達成できるが、その代わり2〜3年のうちに成果が出ない時は苦戦する。後者は一定期間の成功率は低いが、長期にわたってその確率を維持できる分だけその期間のどこかで優勝にたどり着けばいい。どちらが正解かというのは簡単には答えが出ない問題だと思う。
 Ramsの場合、うまくGoffが超一流QBに育てば、前者の戦略から後者の戦略にシフトすることで「おいしいとこ取り」が可能な状態にある。00年代のPatriotsはそちらにうまく移行できた事例だろう。一方、QB以外の既存選手にこだわりすぎた結果、チーム力の急低下に見舞われているのがSeahawks。彼らは足元でもこんな問題"https://overthecap.com/seahawks-to-possibly-fine-earl-thomas"を抱えているが、Patriotsならこんな不満が出る前にとっととトレードに出していたことだろう。
 結果、せっかく優れたQBを手に入れたにもかかわらず、チームは次第に下り坂をたどっていくことになった。Wilsonがルーキー契約中だった2012-15の累計(プレイオフ含む)で53勝21敗、勝率0.716(リーグ3位)を記録した彼らは、それ以降になると21勝15敗1分、勝率0.581(リーグ8位)と成績低下傾向に見舞われている。Ramsがこうした事態を避けられるかどうか、数年後が興味深いところだ。

 最後にトリビア。BroncosにJake ButtというTEがいる"http://www.nfl.com/player/jakebutt/2557859/profile"のだが、世の中には彼がファンブルする瞬間を待ちわびている人がいる"https://twitter.com/DrawPlayDave/status/1042421536513130496"、というか下ネタだらけじゃねーか(分からない人はこちら"https://www.urbandictionary.com/"で検索してみよう!)。あとBrownsが勝ち続けると景気が悪くなるらしい?"https://twitter.com/fbgchase/status/1042820072652394501"。
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