一方Darnoldはこの試合を終えて今シーズンのTDよりIntの方が多くなってしまった。せっかく新人の中では先行していたANY/Aもこれで4.96まで低下し、華々しいデビューを飾ったMayfield(ANY/Aは8.04)のはるか後塵を拝する結果になっている。もちろんまだデビューから3試合でしかないし、新人でNFLに慣れる時間が必要という言い訳もできる。現時点で慌てる必要はないのだが、開幕戦の時にあった「バンドワゴンに飛び乗ろう」的なノリは少し抑制した方がいいかもしれない。
今週は目に付いた怪我がいくつかあった。何といってもGaroppoloがACLを断裂してシーズンエンドとなったのが注目"
http://www.nfl.com/news/story/0ap3000000966222/article"。今シーズンの彼の調子はここまでパス成功率59.6%、ANY/Aで5.75と正直言って大したことはないのだが、次に控えているのがBeathard(キャリアのパス成功率54.9%、ANY/A4.52)なだけに、ファンにとってはショッキングな事態だろう。もちろんようやく先発の機会が巡ってきたGaroppoloにとっても。
こちら"
https://overthecap.com/steelers-open-to-trading-leveon-bell"ではトレード期限となる10月末までにBellに興味を持ちそうなチームをいくつか取り上げている。まず現時点では8チームあるが、そのうち例えばFournetteが負傷中のJaguarsなどは実際にはなさそうだと判断、Colts、Texans、Titans、Jetsの4チームが現実的な対象だとしている。またトレード期限までに対象になる可能性があるのがBengals、Redskins、Bills、Dolphins、Buccaneers、Packersの6チーム。このうちキャップに余裕のないDolphinsとRedskinsはBellの側が嫌う可能性がある。
最後に載っている各チームのキャップスペースを見る限り、余裕があるのはBrowns、Colts、Texans、Titansといったあたり。ただし同地区のBrownsへのトレードはチームの方が嫌がる可能性がある。となるとAFC南に行く可能性が最も高い、のかもしれない。もちろんこれは外部の人間が推測したものにすぎず、実際に各チームがBellについてどう評価しているかは分からない。Gurleyが大型契約を結んだ一方、David Johnsonの契約はそれほど大きくなかった"
https://overthecap.com/thoughts-on-david-johnsons-39-million-extension"など、RBの市場がどれほど高騰しているかは判断しづらいところがある。Bellに関してはまだまだもめると見ておいた方がいいんだろう。
元々彼らのサラリーがキャップヒットに効いてくるのは来シーズン以降。今シーズンはむしろ低価格で優秀な選手を使えるようになっているため、このくらいの活躍は当然とも言える。逆に言えば彼らは将来を犠牲にして今に賭けているわけで、その賭けがうまくいくためにはこのくらい活躍してもらわなければむしろ困るというのが実態だろう。このまま勝ち進み、Super Bowlまで手に入れることができれば、フロントが乱発した大型契約は大成功だ。
問題はこうした「短期決戦」的なチーム作りと、逆に優秀なQBを抱えて長期にわたって一定の成績を残すチーム作り(PatriotsやPackersなど)の、どちらが優勝期待値が高いかだ。前者は短期間だけ見ればおそらく高い確率を達成できるが、その代わり2〜3年のうちに成果が出ない時は苦戦する。後者は一定期間の成功率は低いが、長期にわたってその確率を維持できる分だけその期間のどこかで優勝にたどり着けばいい。どちらが正解かというのは簡単には答えが出ない問題だと思う。
結果、せっかく優れたQBを手に入れたにもかかわらず、チームは次第に下り坂をたどっていくことになった。Wilsonがルーキー契約中だった2012-15の累計(プレイオフ含む)で53勝21敗、勝率0.716(リーグ3位)を記録した彼らは、それ以降になると21勝15敗1分、勝率0.581(リーグ8位)と成績低下傾向に見舞われている。Ramsがこうした事態を避けられるかどうか、数年後が興味深いところだ。
コメント