「コッリからボーリューへ、フォッサノ、4月23日、10時――敵の動きの結果私が行った移動についての詳細を記した手紙を昨日送りました。私はコニの防御に戦力を提供し、軍をフォッサノに集めました。ケラスコにいる部隊は敵を監視し、敵がアルバ経由でトリノへと行軍する際に唯一通る場所であるモンカリエリの高地に後退しなければなりません。あなたがアルバに前進しなければ、彼らをあなたの軍と国王の軍の間に投じることができるとは信じられません。将軍、あなたが行う配置がどちらであるかを私に告げるか否かはあなたにかかっています。アリャン伯は既にあなたのところにいることでしょう。これほど急がなければならない問題は他にないと私は考えます」
p49
「ボーリューからコッリへ、アクイ、4月24日――トリノ宮廷が講和のため取った策がイタリアを破壊し、そして欧州の中でもこの地が決める世界の在り様を変えるとしても、私はすぐさま前進し、全軍は全力でニッツァ=デラ=パーリャへ移動しています。あなたが指揮する戦力の少なさには絶望するとともに、プロヴェラを支援できなかったことを残念に思います。でなければデゴにおける他の不運はおそらく発生しなかったでしょう。アルジャントー将軍は十分な戦力を持っていましたが、どう考えていいかわからないほど拙い使い方をしました。私の前衛部隊は今やアスティからアルバへの街道上にあり、そこからアルバを偵察しています。親愛なるコッリ、いずれにせよオーストリアの補助部隊を私の右翼へと完全に近づけるとともに、この部隊の旅団長を務める大佐あるいはその他の士官の名を私に伝えてください。この部隊が私の手の届くところにあって、あなたと私を支援することを求めます。私はこれらの部隊がすべて一緒におり、またあなたがそれらをどのように配置するかの報告を最初に私に伝えることで、私がそれを布陣し、かつ私が指揮する軍の中将及び師団長と同じように、あなたと連絡を取りあなたに報告を送ることになる少将をそこへ送ることができ、またそうすることであなたがこの部隊の報告を私に送り、我々の軍の使い方に合わせてあなたが配置できるようあなたに命令を送るべく、改めてあなたに命じます。一瞬も躊躇することのないように。私はトリノ宮廷にヴァレンツァで舟橋を架けるよう要望しています。そこで仕事が進んでいると言われますが、休まず架橋を続けてもらわねばなりません。ポーに架かる橋がパヴィアにしかない状態では、トリノへ進めと求められてもどうすればいいのでしょうか。私に勇気はありますが、恐れるべきあらゆる理由がある時に私に委ねられた軍を危険に晒すほど大胆にはなれません。これらのあらゆる問題について、あなたが何もできない橋を除いたすべての問題について、特に補助部隊に関してまず私に回答してください。どのように考え、あなたの正面にいる敵に対してどう行動するかは、あなたにかかっていますが、今は断固とした姿勢を集めるべき時です。もし橋が架かったなら、私は敵のいるところへと行軍します。敵は今コルテミーリャに現れていますが、そちらには私は備えています。また左翼方面にも備えているものの、将軍が足りない状態です。私の手紙に連絡をください」
p50-51
「コッリからボーリューへ、ソマリヴァ、4月26日、午後1時――男爵シュビルツ将軍が閣下の手紙とともにすぐ到着しました。彼は既に昨日の私の手紙と一緒に補助部隊の報告も受け取っています。本日、あなたが送った将軍は補助部隊の旅団長の地位を受け取るでしょう。
あなたに書き送ったように、敵は国王に講和を強いようとしています。彼らは昨日夕にフォッサノを攻撃しましたがそこから撃退されました。彼らは私の左翼のケラスコで強行渡河し、国王の命令によると何のリスクも侵さずトリノをカバーすることになっているため、私は夜間ずっとソマリヴァまで行軍しました。本日夕にはカルマニョーラで右翼をポー河に拠り騎兵で右翼をカバーしているでしょう。軍は敵の侵攻以来、解体しつつあります。ニース地域の兵たちは家にとどまったままです。悪天候も困難をもたらしています。騎兵には秣がなく、そのためおそらく私は明日にはモンカリエリまで後退することを強いられるでしょう」
p52
「コッリからボーリューへ、カルマニョーラ、4月27日、4時半――すぐに使節が到着します。敵は私を攻撃すべく動いており、国王が私になすべきことを命じる署名がなされることのみを待っています。まず彼らにトルトナとコニが与えられます。帝国兵はあなたが命令を与えられるヴィラノヴァへの最初の行軍までは、中立軍とみなされます。スタブ竜騎兵はまずキヴァッソに向かいます。これらの条件には署名すべきでないと私は考えますが、国王はそれを望み敵はそれを要求しています。私は条件を整えるためラ=トゥール男爵を送り出し、そして国王の軍のためだけに署名をします」
p53
「コッリからボーリューへ、カルマニョーラ、4月27日――私が述べたように、国王はボナパルト将軍に休戦を求めました。条件を待っている間、敵はフォッサノとケラスコの我々を攻撃しました。国王は敵にトルトナとコニの地を譲ることを認めましたが、本日敵の将軍は補助部隊をピエモンテ内に人質として置いておくことと、フランス軍がヴァレンツァに渡河点を確保することを欲しました。この条件は陛下の利害に反しているとして私はそれを拒否し、国王に辞表を書きました。私の健康は戦役の間この地位を保持するには悪化しています。私はスタブ竜騎兵に、夜の間中行軍を行い翌日はヴィラノヴァに向かうよう命じ、トリノの守備隊にも同じ命令を与えました。砲兵はキヴァッソを経てノヴァレへ、軍事物資も同じ道を向かいます。シュビルツ将軍にはこれらに関する配置を書き送っており、もしこれらの配置を変えることが望ましいとお考えなら閣下は彼にその命令を与えてください。私はもはや行軍する力もなく、過剰な疲労が私を完全に困憊させています。私はトリノへ向かい、そこで命令を待ちます。一連の惨劇全ては私を破壊しました。
追伸――もし条項に署名がなされなければ、敵は明日もトリノに接近すると私は恐れています。もしフランス軍がトルトナを占拠しヴァレンツァに向かった場合、軍が置かれるであろう致命的な状況においてどうしてほしいのか私に教えるよう求めます」
p53-54
「ボーリューからコッリへ、オヴィーリョ、4月28日――あなたが帝国補助部隊を私に送ってくれたのは喜ばしいことです。
あなたは国王の兵のためにのみ署名をすると述べました。それが何を意味しているのか私には理解できません。あなたは私の役割を任せられておらず、補助部隊であれその他であれ、イタリアにおける皇帝の兵を指揮するのは私であるのだから、あなたが皇帝の兵について何であれ署名することは私には承知できません。それが同様の提案に対してあなたができ、またしなければならない回答であり、そして現時点において私は陛下の敵と署名するような提案も署名することもありません。彼らがすぐ回復するのをあなたが見ることを私は期待します」
p54
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