心覚え

 general augereauさんからOctave Aubryの「ナポレオン言行録」に「二週間に十の勝利」と書かれているとの指摘を受けた。で、早速Aubryが何を論拠にそう言っているのか調べてみようとしたのだが、いかんせんネット上にAubry関連の情報がなさ過ぎる。ヤケになって"deux semaines"と"dix victoires"とbonaparteでググってみたが、ヒット件数ゼロ。手がかりなしだ。
 ただ、調べているうちにちょっとしたことが判明したのでそれについて心覚えに一言。まず「15日間に6つの勝利」の論拠となっているナポレオンの書簡集"Correspondance de Napoleon Ier, Tome Premier"をネット上で発見"http://books.google.com/books?vid=0SRxNotvEPlNskIk&id=CRUgu6Jko2kC"。そこには187ページに"Soldats, vous avez en quinze jours remporte six victoires..."と記されている。
 一方、Adolphe Thiersの"Histoire de la Revolution francaise, Tome 8"も見つけたのだが"http://bibliotheq.net/adolphe-thiers/histoire-de-la-revolution-francaise-8/page-51.html"、そこに載っていたボナパルトの布告は"Soldats, vous avez remporte en quinze jours six victoires..."となっていて、書簡集とは微妙に単語の順番が違っている。
 Thiersの本の出版は19世紀前半(1830年代?)、一方書簡集は1860年前後のナポレオン三世治世下で編纂されたものだ。僅かな差ではあるが、なぜそんなものが生まれたのか気になる。

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コメント

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シェヘラザード
Aubryの原文を確認しないことには何ともいえませんが、dixとsixの誤植、もしくは見間違いによる誤訳の可能性も捨てきれないですね。

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desaixjp
原文を見ないことには何とも言えない、というのはその通りです。誤訳の可能性もありますし、書簡集が間違いもしくはナポレオン三世の政治的圧力による改竄を受けており、Aubryはより正確な史料を発見して引き写したということも考えられます。sixとdixの誤植はあるかもしれませんが、「15日間」と「二週間」の違いを説明できないのが難点でしょうか。
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