NFL week20

 両カンファレンスのチャンピオンシップが終わった。これで今シーズンの残りはPro BowlとSuper Bowlの2試合だけになった。終幕が迫っている。

 AFCはPatriotsが勝利。これで40歳のQBがSuper Bowlに出てくることがほぼ確定した。もちろん過去にこんな選手はいない。これまでSuper Bowlでパスを投げた最高齢選手は2015シーズンのPeyton Manning(39歳と320日)で、その次が昨シーズンのBrady(39歳186日)だった。なおチャンピオンシップでパスを投げた選手となるとGeorge Blandaが記録した43歳108日には負けるが、2009シーズンのFavre(40歳106日)には勝てるし、チャンピオンシップで「勝った」QBでも最高齢である。
 Bradyの年齢に関する話題はさんざん触れられているので、まあいいとしよう。問題は他のおじさんQBたちも一向に衰える気配を見せていないことだ。まず晴れて39歳になったBreesだが、「Saintsが求める限りここにいる」"http://www.nfl.com/news/story/0ap3000000906917/article/"と発言しており、全くやめる気配はない。彼の契約は2017シーズンで終わるため新たに契約をし直すことになるが、Brady同様40代前半まで契約が続く可能性は高い。
 連続先発記録が途切れたEli Manningは37歳になったが、こちらもGiantsはチームにとどめるつもりのようだ"http://www.espn.com/nfl/story/_/id/22169271/"。BradyやBreesと違い彼の成績は明らかに低下しているのだが、新たに2018ドラフトで新人を雇うのに合わせ、おそらくは教師役としてしばらくとどまってほしいと考えているのだろう。まさか彼が兄貴に匹敵するほど長くプロで先発を続けるとは思わなかったが、事実は小説より奇なりだ。
 ドラフト当時はEliと色々と因縁のあったRiversも、来シーズン末には37歳になる。こちらもまだ契約が残っているし、長期的にはともかくすぐに引退する様子はない"http://www.espn.com/blog/los-angeles-chargers/post/_/id/23429/"。彼らと同期で来シーズンは36歳となるRoetthlisbergerは、昨シーズン末とは異なり今シーズン末には早々に現役継続を宣言した"http://www.espn.com.au/nfl/story/_/id/22099407/"。来シーズンもまた変わらぬ顔を見せることになるだろう。
 もちろん38歳のPalmerのように引退を宣言したQBもいる"http://www.nfl.com/news/story/0ap3000000902107/article/"。39歳になるMcCownは、Jetsは再契約を望んでいるものの、まだ現役を続けるかどうかは明らかにしていないようだ"http://www.espn.com/blog/new-york-jets/post/_/id/73936/"。しかし全体として見れば30代後半かそれ以上のQBたちの多くは2018シーズンもやる気満々である。
 年寄りが上をふさいでいるため頭が重くなっている様子は、先進国で進む少子高齢化を象徴しているかのようだ。というのはもちろん冗談だが、それにしても高齢QBが目立つのは事実。2017シーズンは年末時点で35歳以上のQBのうち規定試投数に達した選手が7人いたのだが、これは1998シーズン(8人)以来の高水準だった。Rodgersが35歳になる来シーズンも似た状況が続く可能性は高い。
 一方、Super Bowl開催地の呪いが発動したNFCは、控えQBのSuper Bowl進出が決まった。これまでバックアップQBでSuper Bowlに勝った事例は多数ある"https://www.si.com/nfl/2018/backup-quarterback-super-bowl-winners"ので、それ自体が大きなマイナス材料だとは思わないが、挙げられている事例のうちシーズン中の先発がほとんどなかった事例となると1970シーズンのColts、87シーズンのRedskins、90シーズンのGiantsくらいに限られるのが気になるところか。

 PatriotsとEaglesの組み合わせは2004シーズン以来。その時もBradyが出場していたというのは驚きだが、彼を除けば両方に出場する選手はいないだろう。同じチーム同士の対戦としてはSteelers vs Cowboys(75、78、95シーズン)の組み合わせが最多で、後はDolphins vs Redskins(72、82)、49ers vs Bengals(81、88)、Cowboys vs Bills(92、93)、Giants vs Patrios(07、11)といった例がある。
 これまで51回のSuper Bowlの勝敗を見るとNFC(旧NFL)が26勝、AFC(旧AFL)が25勝となっており、割と均衡した結果だ。ただし内訳を見るとNFC側に1回のみのチームが5つ(Bears、Rams、Buccaneers、Saints、Seahawks)あるのに対し、AFCはJetsとChiefsを除けば2回以上勝っているチームばかり。今回Eaglesが勝てばNFCの「1勝」チームが6つになるが、Patriotsが勝てばAFCで2つ目の6勝チームとなる。
 ミネアポリスでの開催は1992年に続き2度目。USバンクスタジアムは開業してまだ2年目であり、全米でも最も新しくかつ評判のいいスタジアムの1つだからここで開催することになったのだろう。総工費は1.129ビリオン"https://en.wikipedia.org/wiki/U.S._Bank_Stadium"、つまり1240億円強であり、新国立競技場の総工費(1490億円で契約)と比べても遜色ない水準だ。まあビジネスとして考えるなら一過性イベント以後の収益計算をどう考えているか分からない新国立より、毎年のイベントが見通せるUSバンクの方が真っ当だとも言える。
 真冬の開催なだけに寒冷地で行われる数は少ない。寒冷地かつドーム以外で行われたのは2014年のニューヨークのみ。ドームを含めても寒冷地開催はミネアポリス以外だとデトロイト(2回)、インディアナポリス(1回)くらいだ。この数少ない寒冷地開催に複数回出たことのあるチームがPatriotsとSeahawks。前者は今回のミネアポリス以外にインディアナポリスで、後者はデトロイトとニューヨークでプレイしている。10回も出ている前者はともかく、後者は3回中2回だ。
 2017シーズンのキャップ状況を見るとEaglesのキャップスペースが1.7ミリオン、Patriotsが3.4ミリオンと、どちらもあまりスペースに余裕がない方に相当する。またどちらもエリートカテゴリー"https://blogs.yahoo.co.jp/desaixjp/56576357.html"の選手はいない。ルーキー契約より下位カテゴリーに多くのサラリーを投じているのも同じだ。
 ポジション別の投資額を見ると極端に違うのがOLで、Eaglesがリーグトップに対してPatriotsは最下位。DLもEaglesが3位、Patriotsが27位と極端に違う。逆にPatriotsが多くのサラリーをSTに払っている(2位)のに対し、Eaglesは19位と中の下にとどまっている。Eaglesの方が高額ポジションに資金を投じているためか、オフェンス・ディフェンスともトータルではEaglesの方がサラリーが大きい。
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