NFL week15

 NFL第15週は野戦病院継続中。試合の前にCardinalsがPetersonを"http://www.nfl.com/news/story/0ap3000000893089/article/"、SeahawksがChancellorを"http://www.nfl.com/news/story/0ap3000000893452/article/"IR送りにした。試合が始まるとBroncosのSiemianが肩を負傷してIR入り"http://www.nfl.com/news/story/0ap3000000893054/article/"。さらにSteelersのBrownがふくらはぎを負傷しレギュラーシーズンはアウトになる見通しだ"https://twitter.com/AdamSchefter/status/942556490652639233"。
 一方で怪我からの復帰も話題になっていた。右鎖骨を骨折していたPackersのRodgersが久しぶりに先発復帰し290ヤードを投げたが、3つのインターセプトを記録し試合には敗れた。そしてVikingsはゲームが決まった後でKeenumを引っ込めてBridgewaterを投入。彼が試合に出るのは実に2年弱ぶりとなるのだが、ことらも残念ながらインターセプトを1回記録している。それでもフィールドに戻ってこられるだけマシであり、ColtsのLuckは近く練習を再開するが痛みがあれば再び手術が必要との話も出ている"http://www.espn.com/nfl/story/_/id/21792263/"。
 もちろん怪我はこのスポーツにつきものだし、負傷をしても上手く乗り切るチームはある。こちら"https://www.theringer.com/nfl/2017/12/7/16744868/"ではQBの負傷を上手く埋め合わせたVikings、スキルポジションの負傷を埋めたVikingsとPatriots、OLの穴を埋めたEagles、そしてパスラッシャーやDBの怪我を何とかこなしているChargersの名前が挙がっている。QBに関しては今週の試合でEaglesも控えで上手く回すのに成功している。今年もまた怪我への対応がシーズンやプレイオフの成功につながるのだろう。
 そのプレイオフの動向もかなり見えてきた。既に先週時点でEaglesとSteelersが、今週にPatriots、Vikings、Jaguarsがプレイオフ出場を決めたほか、Rams、Saints、Panthers、Falcons、Chiefsは来週の試合に勝てばプレイオフが決まる"https://www.cbssports.com/nfl/standings/playoffrace"。ただしSaintsとFalconsは直接対決となるため、来週でNFCの全出場チームが自力で決まることはあり得ない。
 一方、昨シーズンプレイオフに出たチームのうちGiants、Texans、Packersは既にプレイオフ脱落が決定。DolphinsやRaiders、Cowboys、Seahawks、Lionsは非常に低い出場確率となっている"https://projects.fivethirtyeight.com/2017-nfl-predictions/"。つまりこのまま行けば今シーズンはプレイオフ出場チームの3分の2が入れ替わる可能性が高いのだ。これは「パスブーム」の一巡"https://fivethirtyeight.com/features/the-great-nfl-passing-boom-is-over-hope-you-enjoyed-it/"と同じように、一種の地殻変動と見るべきだろうか。
 プレイオフ出場チームの半分未満しか翌シーズンに帰ってこられなかった過去の例を調べると2008シーズンまで遡る。この年、NFCではGiants、AFCではSteelers、Colts、Chargersが前年に続くプレイオフ出場を果たした。翌年からPackersとPatriotsのプレイオフ連続試合出場が始まるという意味で象徴的な年だったが、逆に言うならこの年以降、勢力図の固定化が進んだとも解釈できる。
 事実、09~16シーズンにプレイオフに出たのが26チームなのに対し、02~08シーズンは期間が1年短いにもかかわらずプレイオフに出たのは29チームに達している。それだけ最近のプレイオフ出場チームは変わり映えがしなかったわけだ。だが今シーズンはJaguarsが10年ぶりのプレイオフを決めたほか、Ramsが出れば13年ぶり、Billsが出られれば実に18年ぶりのプレイオフとなる。確かに地殻が揺らいでいると解釈できるかもしれない。
 ちなみに08シーズンまでとそれより後でどのチームが強く、どのチームが弱くなったのかも調べた。前者の例はBengalsであり、08以前は1回しかプレイオフに出ていなかったのがその後は6回も出場している。Texans(0回と4回)、Packers(4回と8回)も同様。逆に後者の典型はTitans(4回と0回)で、それにGiants(5回と2回)、Buccaneers(3回と0回)が続く。チームの栄枯盛衰が窺える数字だ。
 一方プレイオフと反対側を見ると、こちらも流れが決まりつつある。Brownsは開幕連敗を14に伸ばし、ほぼドラフト全体1位を確保。2番手はGiantsが浮上し、3番手はColts。2位をキープしていた49ersはGaroppoloを先発にしたとたんに3連勝し、Texans、Bearsらと同じ勝率まで後退してしまった。とはいえ悔しがっている49ersファンはあまりいないだろう。なおプレイオフ脱落が決まったチームは第15週の時点で12チームに拡大。いやー12月らしい光景だ。

 ちなみに今週、ある意味最大のニュースだったのはPanthersのオーナーがシーズン後にチームを売却すると発表したこと"http://www.nfl.com/news/story/0ap3000000894767/article/"。NFLと政治といえば国歌斉唱時のニールダウン問題だったが、今回の件は米国で大問題になっているセクハラが原因だ"https://www.usatoday.com/story/sports/nfl/panthers/2017/12/17/959311001/"。
 ハリウッドで始まったセクハラ告発は最近は議員にも飛び火している"https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171217/k10011261611000.html"。ついでに日本でもこうした動きが既に登場している"https://www.buzzfeed.com/jp/takumiharimaya/hachu-metoo"。以前からセクハラが問題になり裁判事例も出ていたことを踏まえるなら、正直言って脇が甘い。
 スポーツ関係も例外ではなくなっている。既にESPNやNFL Networkが元選手のMarshall Faulk、Donovan McNabbら5人についてサラリーの支払いを停止し調査を始めている"http://money.cnn.com/2017/12/12/media/nfl-network-sexual-harassment-marshall-faulk-warren-sapp/index.html"。他にWarren Sapp"https://www.usatoday.com/story/sports/nfl/2017/12/13/949690001/"やWarren Moon"http://www.espn.com/nfl/story/_/id/21694844/"も告発を受けている。
 スポーツは興行であり、人気商売である。世間の流れに逆らうことなどできない。かつて脳震盪問題を完全に無視していたNFLが今やものすごくこの問題に気を使っているのも、世間がこれを深刻な課題だと捉えるようになったためである。セクハラも同じ。Panthersのオーナーにとっとと詰め腹を切らせたのも、視聴率低下"http://money.cnn.com/2017/12/14/media/nfl-ratings-sunday-night-football/index.html"など人気に陰りが出ている中で、とにかく余計なトラブルは減らしたいというリーグの本音の表れだろう。
 19世紀人の常識が20世紀生まれの私に理解できなかった"https://blogs.yahoo.co.jp/desaixjp/55756665.html"ように、20世紀の常識は21世紀には通用しない。前世紀のノリで行動すると自らの社会的生命を失うリスクが出てくる、それが時代の変化というものだ。スポーツの世界も例外ではない。
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