NFL week9

 アイエエエ"http://www.nfl.com/news/story/0ap3000000871174/article/"。これは辛い。本人だけでなく、チーム創設以来初のフランチャイズQBが来たと喜んでいたファンにとっても。そして同じAFC南地区ではLuckのIR入りも決まった"http://www.nfl.com/news/story/0ap3000000871099/article/"。こちらはおそらく予想していた人は多いと思うが、それでも厳しいのは事実。さらにWinstonも怪我で数週間欠場の見通し"http://www.nfl.com/news/story/0ap3000000873078/article/"。
 シーズン前にTannehill、シーズン中にBradford、Rodgers、Palmerといった面々が既に負傷しているが、その流れがなお継続中というところか。そう考えると途中負傷しながらすぐ復帰してきたCarrとMariotaはまだましな方かもしれない。ただこの2人はいずれも昨シーズンよりいくらか成績が低下しているため、諸手を挙げて喜べる状態とはいえない。
 QBという目立つポジションだけではないらしい。こちら"https://www.si.com/nfl/2017/11/02/deshaun-watson-acl-nfl-player-injury-problem"によると、少なくとも直近5年間のうち、今年は最も怪我でIRなどに入っている選手が多い年となる。単なるバッドラックかもしれないし、あるいはチームがred shirt扱いで大学から怪我持ちの選手をドラフトするのが増えているのかもしれない。
 あるいは選手が大型化していることが関係しているのかもしれない"http://www.sandiegouniontribune.com/sports/profootballdoc/sd-sp-pfd-nfl-injury-epidemic-increase-1104-story.html"。筋肉は大きくすることはできるが、靭帯や腱はそうそう容易に大きく強くはできないのだとしたら、リーグ全体における大型化の流れこそ怪我の増加をもたらしているとも考えられる。そして、おそらくこの流れは変わらないだろうと考えるなら、今後も「怪我の増加」とそれに対応した「安全策の強化」というフィードバックが続く可能性はある。
 もちろん、毎年2桁の死人を出していた20世紀初頭のフットボール"https://blogs.yahoo.co.jp/desaixjp/55080627.html"よりは今の方が断然ましだ。またCTEの存在が広く知られるようになったのを受けて、選手たち自身が負傷に対するリスク意識を強めている面もある"https://blogs.yahoo.co.jp/desaixjp/56468669.html"。そして現代の観客も、かつての乱暴なルール下におけるプレイには違和感を抱く人が出てきている"https://twitter.com/tosteki/status/926287803419205632"。
 そして何よりNFLにとってはスター選手は看板だ。彼らが出てこないゲームは客を呼ぶ魅力に乏しいものとなりかねない。怪我人だけで強いチームが編成できる"https://twitter.com/Miguel_Gator/status/926927368874110976"などと言われる状況は、金儲けの観点からも望ましいものとは言えない。アメフトがこれからますます「安全に配慮したスポーツ」になる流れは、おそらく避けられないのではないか。

 なお今週はAlex Smithの0 interceptionゲーム(先発)が8試合で終わりを告げた。今シーズンにおいては最長記録だが、過去を見るともっと長いものがある。トップはBart Starrが1964年10月4日から1965年10月3日まで丸1年かけて達成した記録だ。64シーズンのPackersはプレイオフに出ていないため、この記録は全てレギュラーシーズンのもの。当時は1シーズン14試合制だったため彼の連続「ノーインターセプト」ゲームは14試合に達した計算だ。
 次に多いのが2010シーズンのTom Bradyで、レギュラーシーズン後半の11試合をノーインターセプトで乗り切った。ただプレイオフは初戦でインターセプトを記録。さらに翌シーズンの開幕戦でもインターセプトを喫しているため、レギュラーシーズンのみの成績でも11試合連続が上限だった。
 3位には複数のQBが顔を出している。1人はJeff Garcia(2006-07)で、彼はプレイオフ2試合もノーインターセプトで乗り切った。もう1人はあまり知る人は多くないだろうが、BrownsにいたMilt Plum"https://www.pro-football-reference.com/players/P/PlumMi00.htm"。彼は1959-60シーズンに計10試合連続のノーインターセプトを記録している。
 その次、同率5位となる9試合連続を記録した選手も複数いるのだが、その中に実は49ers時代のSmithが含まれている。2011-12シーズンにプレイオフ2試合も含めてこの記録を達成した。SmithのキャリアInt%+は110と、現役QBたちの中ではRodgers、Brady、Bradfordらに次いで高い。この記録は彼ならではの強みを見せたものと言えそうだ。
 残念ながら2度目の「9試合連続」は達成しそこねたが、それでも8試合以上連続でノーインターセプトを複数回記録したQBはSmith以外には存在しない。今シーズンを除けば凡庸な成績が多かったSmithだが、インターセプトを避ける能力という点では実は非凡な能力の持ち主であったと考えていいだろう。
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