NFL week5

 第5週が終了。single-wing時代のような凝ったプレイ"https://twitter.com/JohnMiddlekauff/status/917585234622693376"が見られたのが今週のヤマだった。
 スタッツ的に言うなら、この時点で目立つのはAlex Smithのパス成功率だ。76.6%という数字は、2013シーズンの第5週までにPeyton Manningがたたき出した75.8%を上回り、過去最高。100試投以上で75%以上を達成した例はこの2人以外に存在しないわけで、これは大した数字だと言っていいだろう。それにしてもこの2人を並べて書く日が来ようとは。49ersで先発失格と言われていた時と比べれば隔世の感がある。
 ただし、これはあくまで伝統的なパス成功率の数字である。ドロップバック全体の中に占めるパス成功率で計算すれば、第5週時点で13シーズンPeytonが73.9%だったのに対し17シーズンAlexは69.1%。他にも09シーズンのPeyton(72.7%)、07シーズンのBrady(72.7%)、13シーズンのRivers(70.7%)などがAlexよりも高い数字を出している。パス成功率だけでは見えてこない部分があるのは確かだ。
 にもかかわらず、最近のNFLではまるでパス成功率が手段ではなく目的と化しているように見える、と書いているのがFootball Perspective"http://www.footballperspective.com/completion-percentage-and-passing-first-down-percentage-part-i/"。リーグ全体でパス成功率がどんどん上昇しているのは確かだが、その成功率向上にはあまり意味がないのではという指摘だ。彼がその一例としているのがJets"https://twitter.com/fbgchase/status/917455698254008326"だが、昨シーズンもパス成功率でリーグトップだがANY/Aでは14位だったBradfordのような例があった。
 私は以前からリーグ全体のウエストコーストオフェンス化を指摘している"https://blogs.yahoo.co.jp/desaixjp/53897314.html"。Y/Aが変わらなくてもインターセプトやサックが減るというメリットがあるからだ。それが一段と強まっているのが足元の状況だろう。もちろん中には何のために成功率を上げているのか分からないチームも出てくる。でも一方でFootball Perspectiveの指摘する「1D pass play %」がリーグ全体で上昇し、過去最高水準にあることも確かだ。
 パス成功率がファーストダウンの量産につながっていないチームが個別に見直しを図る必要はあるだろう。でもリーグ全体の流れを止めるのは難しいんじゃないだろうか。これ以上パス成功率を上げてもメリットがないと判明するところまで上昇しているのならともかく、足元のデータを見る限りまだパス成功率の向上によってパスオフェンスの効率を高める余地は残っているように見える。だから今後もBradfordのような選手は増えるだろうし、それが今シーズンのAlexのように好循環を見せれば、実際大きな効果を得られる。NFLはこれからますますdink & dunk league"http://www.nfl.com/news/story/0ap3000000682978/article"となりそうだ。

 4~5試合の時点で勝敗数から実力を測るのは無理がある、がそれにしても事前予想とは随分違う勝敗が並んでいる。tanking呼ばわりされていたJetsは現在、3勝2敗だ。ドラフト全体1位になる可能性はかなり低下した。どうやら彼らは使えないベテランを切り捨てることで、かえって身軽になったように見える。Over The Capの指摘していた通りだ。同様にtankingではないかと言われていたBillsも、まだ地区同率首位に踏ん張っている。
 Jaguarsも現在、勝ち越しだ。これは正直言ってびっくり。Bortlesがいいわけではないのだが、最悪ではなくなったことが寄与しているのだろう。逆に期待されていたTitans、Raidersは控えQBになったとたんに負け越しに転じた。NFCでは評価の高かったCowboysが負け越し、ワイルドカード候補に名前も挙げられていたGiantsはついに開幕5連敗で、OBJが怪我でシーズンエンドとなった"https://www.cbssports.com/nfl/news/odell-beckham-to-undergo-surgery-on-fractured-ankle-officially-out-for-the-season/"。
 Chargersが珍しく僅差で勝ったため、全敗は3チームに減少。Brownsはこれで過去32試合の成績が2勝30敗となった"http://www.footballperspective.com/the-browns-are-one-loss-away-from-back-to-back-1-15-stretches/"。49ersは同じ期間に6勝しているのでまだマシだが、どちらもSRSはマイナス2桁と冴えない"https://www.pro-football-reference.com/years/2017/"。このままだとTanierの批判"https://blogs.yahoo.co.jp/desaixjp/56460187.html"が当てはまってしまい、NFLでのMoneyball採用がさらに遅れそうだ。
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