それに実績だけなら確かにTannehillより上だが、年齢(34歳)やサラリー(1年10ミリオン)がそれに見合うものかと言われると微妙である。近く33歳になるがサラリーはたったの2.15ミリオンしかないMooreに任せた方がコストパフォーマンスはずっとよさそうに見える(MooreのキャリアANY/A+は97)。あるいはANY/A+は99だが年齢がまだ20代のKaepernickを引っ張ってくる手もあったのではないか。
以下追記
改めてMiamiのキャップを見たが、こりゃTannehillは来年クビになっても全然おかしくないわ。さらばタネやん。
現状、Miamiの2018年はキャップ地獄になる見通し。Over The Capの予想ではキャップスペースはたった3.2ミリオンにとどまりそうで、Kansas City(赤字)、Philadelphia(1ミリオン)に次いでキャップに余裕がない。Spotracの予想はもっと厳しく、キャップスペースはマイナス12.4ミリオンの大赤字だ。
なぜ今年は大丈夫なのに来年にキャップが崩壊するのか。最大の原因はディフェンス陣との契約にある。まずSuhのキャップヒットが17年の19.1ミリオンから18年には26.1ミリオンへと急増する。Reshad Jonesも3.7ミリオンから11.6ミリオンへと跳ね上がる。Andre Branch(5ミリオンから10ミリオン)のサラリーもキャップ地獄をもたらす一因だ。MiamiのGMは何を考えてこんな契約を結んだのだろうか。
ではなぜディフェンスの契約ミスでオフェンスのTannehillがクビになるのか。彼の契約がとても切りやすいものになっているからである。Over The Capによれば2018年の6月1日より前にカットすれば4.6ミリオンのデッドマネーが出る一方で15.2ミリオンを節約できる。6月1日以降なら18年のデッドマネーは2.3ミリオンだ。一方、Suhをカットするとデッドマネーは22.2ミリオンという巨大な額に達するし、Jones(17ミリオン)やBranch(11.9ミリオン)もカットしづらい。
でもTannehillをクビにするだけではおそらく不十分だろう。他にもMaxwellやWakeあたりが危ないし、契約見直し交渉も何人かと必要になるはず。もしかしたら今年のJetsと似たような光景が来年は南フロリダで見られるのかもしれない。
追記終了
AFCについては両者とも似通った予想をしている。確率の高い順にPatriots、Steelers、Raidersが並ぶところは全く同じだし、DolphinsとTexansがプレイオフから脱落し、代わりにRavensが滑り込むのも一緒だ。もう1つのWildcardをChiefsと見ている部分も一致しており、違うのは南地区の優勝がTitansのものになると見ている部分くらい。
NFCでは6チーム中実に5チームが再びプレイオフにたどり着く予想となっている。確率の高いのがSeahawks、Packers、Cowboysの順番になっているのはどちらも同じで、また両者ともFalcons、Panthersがプレイオフに入る予想で一致しているが、FOの方は南地区でPanthersが優勝すると見ている。どちらもLionsの脱落予想は一致。違うのはGiantsで、FOの予想では彼らが再びプレイオフに到達する予想になっている。
両者の予想が大きくずれているチームとしては、例えばChargersの確率でFOがESPNより10ポイント強高くなっている。Coltsは逆にESPNの方が12ポイント以上も高く評価している。NFCではSeahawksで約20ポイント、Falconsで約17ポイント、Packersで約14ポイント、FOの評価が低くなっており、ESPNよりもカンファレンス内が接戦になると見ているようだ。プレイオフ予想の顔ぶれが変わらないからと言って、NFCについてはFOの方が保守的予想であるとは言い切れない。
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